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(2022年)
(WZ side)
その昔、いい思い出が無いから雨の日が嫌いだとキーは言った。雨の日も好きになればいい、とホシが梅雨の時期には紫陽花の花束を渡すようになったのもみんな知っていて、ホシの真似をしていろんな花束をメンバーが渡していたことも一時期あったっけ。
その割には、雨の日に傘を差したくないとか言うけど。濡れるのは平気で、それよりも傘を持つことの方がだいぶと面倒くさいらしい。その感覚はよく分からないけど。
その日も雨だった。コロナが少し落ち着いて、久しぶりにCarat達と会えるようになったっていうのに。
『あーあ、Carat達に会える日なのに、また雨だねぇ』
WZ「てるてる坊主は？」
『昨日夜中に逆さま向いてた』
WZ「逆さになったらダメなんじゃなかった？」
『うん。わたしのせいかも。ごめん、Caratとメンバー達』
なんて、冗談を言いながら笑っていた。
JS「そろそろリハーサル行くよ〜」
『はーい』
ジョシュアの声でキーと2人、楽屋を後にしステージへと向かった。
その報告が届いたのは、リハーサルを終えて帰ってきて。もう本番が始まるという間際のことだった。
「キーさん、ちょっと…」
マネージャーがキーのことを呼んで、ヘッドマイクを調整していたキーは不思議そうに着いて楽屋を出て行った。
『え…』
開いていた扉から少し大きなキーの声が聞こえて、みんなの手が止まる。その空気を察したのは、俺だけじゃない。全員、だ。
SC「何があった？」
ドアから顔を出して、外にいたキーとマネージャーにエスクプスが声を掛けた。それに続くように外を覗いてみんな顔を覗かせる。
『…いや、ううん。なんでもない』
SC「そんな風には見えないけど？」
こっちから無理にでも聞かなきゃ、キーのことだ。口を開くわけもなく。
DK「キーヤ…、言いたくないなら良いんだけどね。僕たちが力になれるのなら、力になりたいんだよ」
キーは下唇を噛みながら、『おじいちゃんが…』と続けた。手が震えているのが見える。
『おじいちゃんが、…亡くなったって』
その言葉にみんな息を呑んだ。
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yz_dk_(プロフ) - ちゅんさん» ちゅん様 暖かいお言葉をありがとうございます（ ; ; ）これからもどうぞ楽しく読んでいただけますと幸いです。よろしくお願い致します！ (2月16日 14時) (
レス) id: 20f64ffb2b (このIDを非表示/違反報告)
ちゅん(プロフ) - ほんとにキーちゃん大好きです…！これからもずっと楽しみに読ませて頂きます…！ (2月12日 4時) (レス) id: 77831e5357 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚紀
| 作成日時：2024年1月22日 0時
