側に居させて【轟焦凍】 (ページ9)

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7話ページ9

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「焦凍は夢ってあるの？」

「…唐突だな」

「ちょっと気になってね」

焦凍の事を知りたくて、が本音だけど。

皆親友や恋人とか、身近にいる人の事はよく知ってると思うけど、意外と知らないものなんだ。

「…ヒーロー」

伏し目がちに一言、そう言った。

…少し、気になる事があった。

「どんなヒーロー？」

「は？」

焦凍の驚いた顔を無視して続けた。

「だから、どんなヒーローになりたいの？」

「………どんな……ヒーローに…」

さっきの焦凍は…上手く表現出来ないけど誰かを憎む様な、何かそういう……オーラ的な？そんな感じがした。

「…やっぱいいや」

無理して聞く必要も無いし、分からないんならいっか。

「…Aは？」

「ん？」

「Aは何が夢なんだ？」

私の夢は________……

「ヒーロー、かな」

「同じじゃねえか」

少し怪訝そうな顔を向けられた。

「いいじゃん、人の夢は自分で決めるもんだし」

「じゃあどんなヒーローになりたいんだ？」

「……………内緒！」

「ちょっ、おい」

焦凍の夢がヒーローだから、私もヒーローになりたいだなんて、不純だから言えないよね。