アウター ページ33
豊永side
「おはよーございまーす」
『おはようございます！』
本日２つ目の現場。
少し余裕を持って着くことができた。
『あ、とっしーさん！その服可愛いですね、』
「そう？ありがと。
俺もこれ気に入ってるんだよねぇ」
『色もデザインもめっちゃ可愛いですもんね、』
自分のお気に入りの服を褒められてちょっと嬉しい。笑
でも室内で着るには暑いんだよなー。
ふと、前の現場で水を飲みきってしまったことに気づき、
買いに行こうと荷物を置く。
「Aちゃん。
俺、飲み物買いに行くけどAちゃんも何かいる？」
『あ、さっき買ってきたので大丈夫ですよ、
ありがとうございます☺︎』
よし、じゃあ行ってくるか。
.......Aちゃんには褒めてもらったけど、
ちょっと暑いし、上着は置いて行こうかな。
「じゃあねー」
『はーい、いってらっしゃーい！』
いってらっしゃい、って.....
可愛いな。笑
しばらくして楽屋に戻ってくると、
中から人が動く気配が。
Aちゃんであることは確かだけど、
１人でこんな動くか？
他にも誰か来たのかと思い、楽屋を覗いてみると、
俺の服を着て鏡の前に立つAちゃんがいた。
は？可愛すぎるだろ。
「ねぇ、なにやってんの？」
『ぅわ、びっくりしたぁ、』
『あ、えと、これは、、、』
『彼シャツ、、？ みたいな笑』
「はぁ、もう、、」
怒られると思っているのか顔が強張るAちゃん。
そうだよ。
俺、Aちゃんに怒ってんの。
「ねぇ、そんな可愛いことしちゃダメでしょ。」
『.......っな...！』
『もう！！既婚者！！！』
今回は100%Aちゃんが悪いでしょ。
そんな軽率に男が喜ぶことしないでほしいわ。
.
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作者名：CloveR | 作成日時：2023年11月26日 21時
