episode6 余韻 ページ8
『…兄さんの事ね…それは……』
「いい、気にせずに言え。」
「おい櫂…」
『…兄さんはフーファイターを組織作ってから明くる日も明くる日もファイトを求めた。強者とのファイトを。それが4年の間に見る見るうちに加速していった、私はそれ止められなかった。相手を屈服させるファイトなんて…』
苦しそうな表情のA、それを見る櫂も本意ではなさそうだった。
『櫂は…兄さんと方法は違くても強くなったんだよね…？』
「…俺なりにあいつを止める方法を探していた。A、お前がこれからもこの店に来るのであれば証明しよう、俺の強さを。」
『…分かった、明日もここへ来る。』
そろそろ帰らないと父様に疑われてしまう…。
Aは席を立った。
と、足が引っかかり転びそうになったその時。
「昔から危なっかしいのは変わっていないな。気をつけろ。」
『あ………ぅん、ありがとう。』
とっさに離れてしまったけれど…顔が火照っているのに気づいてないよね、うん…。
櫂達に別れを告げ、アイチと二人きりになった。
『アイチ、今日のファイトでね昔の君を思い出してたんだ。』
「昔の僕？」
『ボロボロだった君にヴァンガードを教えて…強くなったね。』
「えへへ…そんなことないよ。櫂くんとまた出会えて…そしてチームのみんなと大会に出て、僕はただ皆に強くしてもらっただけなんだ。」
『…チーム？』
「うん、チームだよ！この間全国大会に行ったんだけど…AL4に負けちゃって…ちょっと傷ついた。ヴァンガードは楽しいだけじゃダメなのかな…。」
まずい。
「でも、次の地区大会も頑張るんだ！あ、その前に特訓するんだけどね。」
まずいまずいまずい。
「Aも来れるように言おうか？」
まさか、アイチが…
アイチが私の敵になるかもしれないなんて…
あの雀ヶ森レンの妹だってバレたら…！
【あんな相手を屈服させるファイトなん反吐が出ますね。今後僕に近づかないでください。】
ってなる…！！！！！
『うううううん！行こうかな！！！』
「？分かった、明日店長に言うね！」
どうしよう…櫂＿＿＿＿！！！！！
・
＿＿＿公園にて。
「ぶぎゃっ」
「相変わらず変なくしゃみだな？風邪か？」
「黙れ。(…？)」
Aの心境など知る由もない櫂であった。
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蘭子@気まぐれ屋(プロフ) - ユリさん» 確認が遅くなり申し訳ありません。質問はご自由にどうぞ！ (2021年3月23日 1時) (
レス) id: f049fc72a2 (このIDを非表示/違反報告)
ユリ(プロフ) - 蘭子さん» 質問いいですか？ (2021年2月13日 19時) (レス) id: 1f8411eea9 (このIDを非表示/違反報告)
蘭子(プロフ) - 桜♪さん» ありがとうございます！ゆっくり読ませて頂きます！ (2017年12月4日 23時) (レス) id: 3a1167d91d (このIDを非表示/違反報告)
桜♪ - 蘭子さん» いえいえ! 私の作品の題名は、[ヴァンガード] クロノ達の仲間だった!? [GZ編] と言います。 (2017年12月4日 22時) (レス) id: 76272ba197 (このIDを非表示/違反報告)
蘭子(プロフ) - 桜♪さん» コメントありがとうございます！とても嬉しいです！体のお気遣いまでして下さって…感謝します！そして桜さんの小説すごく気になります！よろしければ題名を教えて貰っても構いませんか？ (2017年12月4日 22時) (レス) id: 3a1167d91d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蘭子 | 作成日時：2017年11月29日 0時
