episode35 食後ファイト ページ38
『ふーーー美味しかった!櫂って以外に料理上手いんだね』
「以外には余計だ。さて…」
櫂は違うテーブルを取り出した。
ヴァンガードのプレイマットがある。
ということは…
「やるぞ。」
「えぇ〜今日も散々しただろオマェ…」
『シャドウパラディンしか持ってきてない…』
「ロイヤルパラディンのデッキがあるだろう。これを使かえ。」
『…これを使うの』
Aは目を細めた。ロイヤルパラディンを使うことを少し躊躇った。
それはかつてのガブリエルのことを思い出す…そしてブラスターブレード…。
櫂はその変化を見逃さなかった。
「…ロイヤルパラディンを使うことを躊躇うか。何故だ?」
『えっ、え…とそれは…櫂にしか話せない…』
「へいへい、おれは風呂でも入ってくるぜ。」
『ありがとう三和。』
三和の気さくで優しい性格は櫂の性格と合っているから今までやってきたのだろう。存在も大きい。
三和が風呂に入ろうと扉を占めたのを確認しAは改めて櫂と向き合った。
『…やりながら説明してあげる。スタンドアップ…』
「ザ・ヴァンガード!」
・
「……この世界は?」
『私の作り出した世界…惑星クレイそのもの。』
「…作り出した?クレイは実在するというのか?」
『そう、この惑星クレイに降り立った最上級の天使…蒼翼熾天使ガブリエル…それが私よ。』
Aは静かにひとつひとつ丁寧に言葉を絞り出した。
自分にとって一番信用できる仲間と言われると間違いなく櫂と答えるだろう。
そんな櫂に助けを求めたかったのも事実で巻き込みたくなかったのも事実だった。
その瀬戸際で迷っていたAだったが櫂に隠し事は通用しないと思った。
…先程のファイトで言われてしまったから。
櫂は、どう思っているのだろうか。
気持ち悪いと思う?信じないと思う?頭のおかしいやつだと思うだろうか。
どう思われてもいい。私は、櫂のそばにいたい。
『…私のターン、ドロー。そして私はユナイテッドサンクチュアリに属することになったの。』
「…」
『そして私には双闘と呼ばれる仲間が出来た。立ち上がれ!私の双闘!ライド、ブラスター・ブレード!!』
嘘ではない。けれども恋人だったということは隠した。
自分でもよくわからないが隠さなければ行けないと思ったのだが…。
別に櫂に対してやましい気持ちなんて………なんて…。
「…また」
『え』
「また隠しているな?」
なんで分かるのかしらこの人は。
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蘭子@気まぐれ屋(プロフ) - ユリさん» 確認が遅くなり申し訳ありません。質問はご自由にどうぞ! (2021年3月23日 1時) (レス) id: f049fc72a2 (このIDを非表示/違反報告)
ユリ(プロフ) - 蘭子さん» 質問いいですか? (2021年2月13日 19時) (レス) id: 1f8411eea9 (このIDを非表示/違反報告)
蘭子(プロフ) - 桜♪さん» ありがとうございます!ゆっくり読ませて頂きます! (2017年12月4日 23時) (レス) id: 3a1167d91d (このIDを非表示/違反報告)
桜♪ - 蘭子さん» いえいえ! 私の作品の題名は、[ヴァンガード] クロノ達の仲間だった!? [GZ編] と言います。 (2017年12月4日 22時) (レス) id: 76272ba197 (このIDを非表示/違反報告)
蘭子(プロフ) - 桜♪さん» コメントありがとうございます!とても嬉しいです!体のお気遣いまでして下さって…感謝します!そして桜さんの小説すごく気になります!よろしければ題名を教えて貰っても構いませんか? (2017年12月4日 22時) (レス) id: 3a1167d91d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蘭子 | 作成日時:2017年11月29日 0時