episode32 櫂の苦しみあなたの痛み ページ35
「…シャドウパラディンのデッキか。」
『実践向きの方がいいでしょう?今のアイチは強いよ?私のターン。ドロー。』
Aは周りを見渡した。
ファイトモーションシステム…ヴァンガードでは様々なモーションシステムがあるが大会には起用されなかった、危険だと言われたシステムの中で二人は戦っている。
それは実際のクレイの景色に寄せている…
『誰もクレイを知らないはずなのにここまで再現できるのはすごい事だよね…懐かしくなるよ。』
「?」
何度もこのモーションシステムに巻き添えを食らっている三和は頭をかしげた。
懐かしい…ってなんだ?
『ブラスター・ジャベリンにライド。ジャベリンの効果、ふるばうがソウルにいる時パワー常に8000。ターンエンド。』
「…」
『気分が悪そうね。』
「抜かせ…俺のターン…ドロー。ういんがるにライド、ばーくがるはスキルで移動。ばーくがるのスキルで山札よりふろうガルをコール。さらにマロンをコール、アタック!」
『ノーガード。』
<ヴァウッ!>
<はアッ!>
<くっ……!>
『ダメージトリガー、チェック。どちらもノーアイコンよ。』
「ターンエンド。」
A ダメージ 2
ここまでは無難な出だしかな…と三和が推察しているとAが口を開いた。
『甘い。私のターン…ドロー。』
「来た…櫂、気を付け、」
『闇より出でし漆黒の亡霊…ライド!ブラスター・ダーク!能力解放。ばーくがる退却!』
<ヴァゥ…!>
『能力を打たれる覚悟でダメージを重ねた…ばーくがるのスキルを棒に振るつもり…?それぐらい分かってるでしょう…!』
バン!
と、Aは思い切り机を叩いた。
三和は驚いた。Aがこんなに怒っているのを初めて見たからだ。
『馬鹿にしないで!早くファイトを終わらせるつもり!?わざと負けるなんて許さない!私は本気であなたのことを…!』
「無理する姿を見ながらファイトなどできない。お前はそのデッキを使うと苦しそうだ。」
櫂はAの確信をついたようで酷く動揺した。
『……!同情なんて…要らないわ!コール、マスカレード!アタック!』
櫂 ダメージ 2
『わ、たしに情なんていらない!アイチを助けたいのは一緒なのよ!』
「止める力もないと諦めたヤツがか!」
「…!」
櫂は、怒っていた。
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蘭子@気まぐれ屋(プロフ) - ユリさん» 確認が遅くなり申し訳ありません。質問はご自由にどうぞ! (2021年3月23日 1時) (レス) id: f049fc72a2 (このIDを非表示/違反報告)
ユリ(プロフ) - 蘭子さん» 質問いいですか? (2021年2月13日 19時) (レス) id: 1f8411eea9 (このIDを非表示/違反報告)
蘭子(プロフ) - 桜♪さん» ありがとうございます!ゆっくり読ませて頂きます! (2017年12月4日 23時) (レス) id: 3a1167d91d (このIDを非表示/違反報告)
桜♪ - 蘭子さん» いえいえ! 私の作品の題名は、[ヴァンガード] クロノ達の仲間だった!? [GZ編] と言います。 (2017年12月4日 22時) (レス) id: 76272ba197 (このIDを非表示/違反報告)
蘭子(プロフ) - 桜♪さん» コメントありがとうございます!とても嬉しいです!体のお気遣いまでして下さって…感謝します!そして桜さんの小説すごく気になります!よろしければ題名を教えて貰っても構いませんか? (2017年12月4日 22時) (レス) id: 3a1167d91d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蘭子 | 作成日時:2017年11月29日 0時