episode28 協力者 ページ31
『…私の兄は自分の愉悦のためなら他人を平気で利用する…昔は、PSYクオリアの力に溺れる前は…ドジで天然で何しても私に叶わないぽんこつだった。
だからなのかな、父様に認めてもらえない私に対しての嫉妬心が力を発動させたのかも…そして兄さんと同じようにアイチが今力にのめり込んでいってる。
私はもう大切な人の背中を見送る訳には行かない…だから、コーリンさんお願いします!私と一緒にアイチを…止めて…!』
コーリンは静かに話し始めた。
「…私たちウルトラレアの仕事はクレイの先導者を見つけること。導くことは仕事内容には入ってないわ。」
『…』
「でも、止めるなとは誰も言ってないでしょう?」
『…!』
「コーリンでいいわよ雀ヶ森レンの妹さん。それともガブリエル様?」
『Aって、呼んでくださいコーリン!』
私たちは硬い握手をした。
そして今後、どうするか二人きりになり話し合いをした。
このあと行くところを説明するためコーリンはライダースーツになり私もコーリンのバイクへ跨った。
「…さっきアイチと戦ったの。」
『それで…PSYクオリアは…』
「確実に強くなってる。負けて…しまったから。」
ぎゅっ、とコーリンはバイクのグリップを強く握った。
よほど悔しいのだろう。自分の力では相手に届かない、それを思い知らされたのだから。
「PSYクオリアに勝てるファイターなんているの?…AはPSYクオリアを持っているのでしょう?」
『…私の力はPSYクオリアじゃない、みたい。使えば副作用が来るところは似ているけど…ガブリエルが私にくれた権能の一つなのかも。』
何となくPSYクオリアでは無い別の力なのだとタクトと話している時に薄々感じていた。
詳しいことは分からないがガブリエルがくれた私の力は天使の権能の一部…と思いたい。
詳しいことはアイチを助けた後でいい。その為に
『直進。行き先は____』
・
『…こんにちわ。』
「おや、Aさんじゃないですか!どうしたんですか?」
『…櫂はいますか?』
カードキャピタルなら、櫂がいてくれる。そう思って来た。
けれども見渡した限り櫂はいないようだった。
『また来ます…』
「まちな、A」
『!三和…?』
「俺なら、櫂の居場所を知っている。」
少し、躊躇ったあとに三和は私を見た。
「明日カードキャピタルに集合だ。今日は夜遅い。」
『…わかった。』
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蘭子@気まぐれ屋(プロフ) - ユリさん» 確認が遅くなり申し訳ありません。質問はご自由にどうぞ! (2021年3月23日 1時) (レス) id: f049fc72a2 (このIDを非表示/違反報告)
ユリ(プロフ) - 蘭子さん» 質問いいですか? (2021年2月13日 19時) (レス) id: 1f8411eea9 (このIDを非表示/違反報告)
蘭子(プロフ) - 桜♪さん» ありがとうございます!ゆっくり読ませて頂きます! (2017年12月4日 23時) (レス) id: 3a1167d91d (このIDを非表示/違反報告)
桜♪ - 蘭子さん» いえいえ! 私の作品の題名は、[ヴァンガード] クロノ達の仲間だった!? [GZ編] と言います。 (2017年12月4日 22時) (レス) id: 76272ba197 (このIDを非表示/違反報告)
蘭子(プロフ) - 桜♪さん» コメントありがとうございます!とても嬉しいです!体のお気遣いまでして下さって…感謝します!そして桜さんの小説すごく気になります!よろしければ題名を教えて貰っても構いませんか? (2017年12月4日 22時) (レス) id: 3a1167d91d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蘭子 | 作成日時:2017年11月29日 0時