episode 再開.n ページ4
『カードキャピタル…ここが…』
宮地学園から近いカードショップ、カードキャピタル。
…本当はAL4に入ることなんてゴメンなのだけれど。
やっぱりヴァンガードを諦めることは出来ないみたいだ。
自分なりに考えこの場所に足を運んだというわけだけれども
…まずはカードを新調しないと。
「いらっしゃいませー」
『すみません、ヴァンガードのトライアルデッキはありますか?』
「それはここに置いてありますよ。」
『ありがとうございます』
ふむ…昔とやっぱり違うクランも出てるのか…
かわいいクランがいいなぁ…
周りから見るとブツブツと呟いてパックを見ている変な女の子にしか見えないだろう。
悩んでいると、先程の店員さんが私の次に入ってきた客に親しげに話しかけた。
「いらっしゃい。あいつならまだだよ、櫂。」
櫂。
私は勢いよく振り返った。
『……櫂…?』
「!A…か?」
そこには旧友がいた。
・
『まさか櫂に会えるとは…久しぶりだね。』
「あぁ」
身長も、顔立ちも、その態度も、私の知っている櫂とは随分と違っていたようだった。
5年も会えていなかったのだ、それもそうか。
…少し格好よくなった気もする。
「レンは…」
『そうだよね…気になるもんね。兄さんは相変わらずだよ…君がいなくなった時も…』
きゅっと口を紡いだ。
これ以上はあまり触れたくない。
『あのっ、えと…』
「いい、無理をするな。」
『う、うん、ありがとう。』
優しいのは変わらない、昔から…そういうところが好きだったんだ……。
と、周りがざわつき始めた。
入店してきた3人組が大声で喋りながらこちらへと近づいてきた。
「おいおい、櫂の野郎がかわい子ちゃんとお話してるぜぇ!!」
「それはねぇだろ…ってまじか!!!」
「……」
当の本人は黙っていた。
そんなにほかの人と話さなくなっちゃったのかな?
「なぁ見てみろよアイチ」
<______ブラスターブレードは僕のヒーローなんだよ!>
『アイチ……』
「何?森川くん…………ぁ」
旧友のみならずあの子とまさか出会えるとは。
そしてこの時から、運命の歯車は回り始めていたことに私は気づいていなかったのです。
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蘭子@気まぐれ屋(プロフ) - ユリさん» 確認が遅くなり申し訳ありません。質問はご自由にどうぞ! (2021年3月23日 1時) (レス) id: f049fc72a2 (このIDを非表示/違反報告)
ユリ(プロフ) - 蘭子さん» 質問いいですか? (2021年2月13日 19時) (レス) id: 1f8411eea9 (このIDを非表示/違反報告)
蘭子(プロフ) - 桜♪さん» ありがとうございます!ゆっくり読ませて頂きます! (2017年12月4日 23時) (レス) id: 3a1167d91d (このIDを非表示/違反報告)
桜♪ - 蘭子さん» いえいえ! 私の作品の題名は、[ヴァンガード] クロノ達の仲間だった!? [GZ編] と言います。 (2017年12月4日 22時) (レス) id: 76272ba197 (このIDを非表示/違反報告)
蘭子(プロフ) - 桜♪さん» コメントありがとうございます!とても嬉しいです!体のお気遣いまでして下さって…感謝します!そして桜さんの小説すごく気になります!よろしければ題名を教えて貰っても構いませんか? (2017年12月4日 22時) (レス) id: 3a1167d91d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蘭子 | 作成日時:2017年11月29日 0時