episode27 前へ ページ30
『決裂も何も…私は神託を受けたからここにいるんじゃない。私の意思でここにいる。あなたに決められる筋合いはない!』
アイチを助ける…仲間を助けることを他人に止められる筋合いはない。
「…その選択、間違ってなければいいですね。」
その場からタクトの気配が消えた瞬間、PSYクオリアの発動も収まりその部屋は何の変哲もない部屋へと元通りになっていた。
タクトからすべて話されたこの記憶の正体、正直踏ん切りはつかないけれども私には役割があることだけは分かった。
『でも役割は正直わからない…けどアイチ止めなきゃ。……どうやって』
誓約という名の制限がつけられた以上迂闊に行動ができなくなった。
アイチを止める…PSYクオリアの力に対抗するにははユニットから陣地を整えなくては。
・
私はアイチがシャドウパラディンのデッキを手にし、ロイヤルパラディンのデッキを捨てた場所へと向かった。
私はそれを手にした。
『…ブレード…皆…』
すると奥からスイコと二人の女が出てきた。
「やはり…貴女は神託を受けたクレイの天使だったのね。タクトから聞いたわ。」
『スイコさん…』
「…私たちの役割はタクトを支援すること。誰の味方でもない中立の立場としてこのウルトラレアというアイドルになり、クレイを導く先導者を見極めていたの。」
『だから色々な大会に…』
と、一番小さい子が話し始めた。
「私はレッカ。スイコと同じウルトラレアだよ!アイドルっていう役職はいろいろな場所に行きやすいからね!」
もう一人の女の人も話始めた。
「…私はコーリン。先導者…つまりPSYクオリアを持つもののこと…その二人が相見え、戦う時、その運命力はクレイにも及ぶ。つまり…」
『先導者同士の戦いがクレイの運命を決める…?どのクランがクレイを先導しヴォイドを倒すか…決まるってこと?』
「そういう事よ。イレギュラーな貴方は先導者には含まれていないけれど…。」
コーリンは少し残念そうな顔をした。
「先導アイチは…シャドウパラディンのデッキを使い強くなろうとしているわ…」
『…!』
「…あのままだとクレイの先導者はシャドウパラディンへ決定してしまう…私はシャドウパラディンのやり方は好きじゃないの…あまり賛成できないわ。」
コーリンは、私と一緒だ。
シャドウパラディンのやり方を好まなかったガブリエルと。
…ならば。
『…コーリンさんに力を貸してほしい!』
「え…?」
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蘭子@気まぐれ屋(プロフ) - ユリさん» 確認が遅くなり申し訳ありません。質問はご自由にどうぞ! (2021年3月23日 1時) (レス) id: f049fc72a2 (このIDを非表示/違反報告)
ユリ(プロフ) - 蘭子さん» 質問いいですか? (2021年2月13日 19時) (レス) id: 1f8411eea9 (このIDを非表示/違反報告)
蘭子(プロフ) - 桜♪さん» ありがとうございます!ゆっくり読ませて頂きます! (2017年12月4日 23時) (レス) id: 3a1167d91d (このIDを非表示/違反報告)
桜♪ - 蘭子さん» いえいえ! 私の作品の題名は、[ヴァンガード] クロノ達の仲間だった!? [GZ編] と言います。 (2017年12月4日 22時) (レス) id: 76272ba197 (このIDを非表示/違反報告)
蘭子(プロフ) - 桜♪さん» コメントありがとうございます!とても嬉しいです!体のお気遣いまでして下さって…感謝します!そして桜さんの小説すごく気になります!よろしければ題名を教えて貰っても構いませんか? (2017年12月4日 22時) (レス) id: 3a1167d91d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蘭子 | 作成日時:2017年11月29日 0時