episode16 侵食 ページ18
「___い、お…い、A!」
『ッ…!?』
三和に名前を呼ばれるとハッと気づいたようにAが顔を上げた。
「どうした?具合でもわりぃか?」
『…いや、大丈夫。私のターン…ドロー。』
あの感覚は…兄さんが自分で言っていた力ととても似ていた。
いつか言われたこと…本当だったのか。私はこの能力を実感するのは今が初めてだ。
…でもタクトはこの力はPSYクオリアではないと言っていた。だがそれ以上は泥沼な気がして考えるのを止めた。
カードの声が聞こえる能力PSY…クオリアか。
その力が本物だと言わんばかりにカードたちが私を勝たそうとしているのが分かった。
『…黒き邪龍よ、い出て邪悪なる力を奮え!ライド!!!ファントム・ブラスタードラゴン!』
「こ、こいつぁ…」
・
何やらAの方が騒がしくなってきた。
俺は既に光忠ケンジとのファイトを終え、休憩をしていた。
実力の偵察がてらAのファイトを見ることにした。
が、何やら三和の様子がおかしい。
「おい、どうした。」
「櫂…見ろよ…ありゃあほんとに兄弟だぜ…」
「何…?」
三和が指さす先を見る。
『ファントム・ブラスタードラゴンのアビリティブラスト!リアガード3体を退却させ、パワー+10000クリティカル+1!』
あれ、は…。
___櫂!ぼく、強くなったでしょう?
「っ!」
「櫂?」
「……本当に…そうだったのか…?」
「おい、櫂!」
櫂はバツの悪そうな顔をしてその場を去っていった。
そんなことAはつゆ知らず…
『我にその身を捧げよ…ダムド・チャージング・ランス…』
「…!」
『スカーレットウィッチココにアタック!』
「ガード!」
ミサキ ガード値25000
A パワー21000
「(トリガー引かれたら終わっちまうぞねぇちゃん…!)」
『…ツインドライブ。』
分かる、カードが…。
『ファーストチェック…セカンドチェック…ゲット、クリティカルトリガー。効果はすべてヴァンガードに。』
私を導いている…!
「…ダメージ…チェック。負け、だよ。」
「……。」
圧巻だった。
誰が見ても。
知らぬうちに人が集まってきていて、そこにはアイチ、カムイもいた。
カムイが口を開いた。
「…すげぇ…お姉さん、そんなに強かったんスか?」
「やっぱりAはすごいね!」
『え…?えぇ…ありがとう……っ。』
「お、おいA…!」
Aは、そのまま倒れてしまった。
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蘭子@気まぐれ屋(プロフ) - ユリさん» 確認が遅くなり申し訳ありません。質問はご自由にどうぞ! (2021年3月23日 1時) (レス) id: f049fc72a2 (このIDを非表示/違反報告)
ユリ(プロフ) - 蘭子さん» 質問いいですか? (2021年2月13日 19時) (レス) id: 1f8411eea9 (このIDを非表示/違反報告)
蘭子(プロフ) - 桜♪さん» ありがとうございます!ゆっくり読ませて頂きます! (2017年12月4日 23時) (レス) id: 3a1167d91d (このIDを非表示/違反報告)
桜♪ - 蘭子さん» いえいえ! 私の作品の題名は、[ヴァンガード] クロノ達の仲間だった!? [GZ編] と言います。 (2017年12月4日 22時) (レス) id: 76272ba197 (このIDを非表示/違反報告)
蘭子(プロフ) - 桜♪さん» コメントありがとうございます!とても嬉しいです!体のお気遣いまでして下さって…感謝します!そして桜さんの小説すごく気になります!よろしければ題名を教えて貰っても構いませんか? (2017年12月4日 22時) (レス) id: 3a1167d91d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蘭子 | 作成日時:2017年11月29日 0時