episode13 合宿の始まり ページ15
今日は合宿の日、前もってアイチから聞かされていたことはこれはAL4に勝つための力を身につけるということ。
私敵だと知らないから快く受け入れてくれたのだろう。優しい子だ、アイチは。
このことは兄さんには言っていない。ただ、合宿をするということだけを伝え家を出た。
『おはようございます!』
「おはようございます、おや…君はアイチくんの言っていたAさんですね。はじめまして、新田シンです。この合宿の引率をするのでよろしくお願いしますね。そしてこっちの女の子は姪の戸倉ミサキ。」
「…宜しく。」
とても綺麗な人だなぁ…アイチから前もって聞かされていたけれどあの店員のお姉さんがチームQ4のメンバーだったんだ…。
「他の人達はもう揃っていますよ、準備はいいですか?」
『はいっ』
「あ、A。こっちこっち」
『アイチ!』
「来てくれてよかった…あ、こっちは妹のエミなんだ。」
「はじめましてAさん、先導エミです!いつもアイチをありがとうございます!最近また会えたってアイチが嬉しそうにAさんのお話をするんです!」
『そ、そうだったの…?』
不覚にも照れてしまった。
「ち、ちが…ちがくないけど…!エミぃ!」
「ホントのことだもんね!ふふっ」
と、後ろから視線を感じた。
カムイだ。
「う、羨ましいっ…!まるで家族の一員……ハッ…お姉さん…お姉さんと呼ばせてください!!」
『ほえ?』
と、疑問符を浮かべていたがすぐに分かった。
…カムイはエミちゃんの事が好きだな。
という事実に気づいた時店長に呼ばれた。
「みなさーん、バスに乗りますよー!」
『はーい………櫂?』
「おっ、Aじゃん!良かったな櫂」
『良かったって…?』
「うるさいぞ三和…」
「実はこいつAとファイトしたいってこの間から言ってたんだよ〜」
「黙れ。」
ニヤニヤしていた三和の頭を殴る櫂。
とても仲睦まじく羨ましく思った。
『ん、合宿の後でね!』
「あぁ。」
Aが去ったあと三和と櫂の二人は声を抑えて会話をした。
「……良かったのか?櫂」
「…AL4の一員だからといってAを拒む理由にはならない。あいつに強さは無い。それを分かっていてレンは手元にAを置いたんだ。」
「…そうかい。喰われるなよ。」
櫂の心にはその一言が酷く重く聞こえた。
Aは…本当は…。
櫂は心のどこかで気づいていて____
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蘭子@気まぐれ屋(プロフ) - ユリさん» 確認が遅くなり申し訳ありません。質問はご自由にどうぞ! (2021年3月23日 1時) (レス) id: f049fc72a2 (このIDを非表示/違反報告)
ユリ(プロフ) - 蘭子さん» 質問いいですか? (2021年2月13日 19時) (レス) id: 1f8411eea9 (このIDを非表示/違反報告)
蘭子(プロフ) - 桜♪さん» ありがとうございます!ゆっくり読ませて頂きます! (2017年12月4日 23時) (レス) id: 3a1167d91d (このIDを非表示/違反報告)
桜♪ - 蘭子さん» いえいえ! 私の作品の題名は、[ヴァンガード] クロノ達の仲間だった!? [GZ編] と言います。 (2017年12月4日 22時) (レス) id: 76272ba197 (このIDを非表示/違反報告)
蘭子(プロフ) - 桜♪さん» コメントありがとうございます!とても嬉しいです!体のお気遣いまでして下さって…感謝します!そして桜さんの小説すごく気になります!よろしければ題名を教えて貰っても構いませんか? (2017年12月4日 22時) (レス) id: 3a1167d91d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蘭子 | 作成日時:2017年11月29日 0時