episode9 対面 ページ11
アイチが言うにはそのカードショップPSYは不思議な場所にあるらしい。と、付いてきたが…
『…なにも…無い?』
「最初はそう見たい…でも探せばあるんだよ。」
「前来た時もいつの間にかあったって感じなんスよ。」
無いはずなのにあってあるはずなのに無い…
まるでなぞなぞをとかされてる気分だ。
どこに…
『あ……、あった。』
・
本当にあるとは思わなかったのだが。
虫の知らせごときでくる私も大概か。
でも、無視しては行けない気がした、それだけだ。
長居する気もないので店員さんを呼ぼうと思い息を吸うと…
「店員をお探しかしら」
「「『!!!』」」
「いつの間に…!」
「フフッ…驚かせてごめんなさいね。私はウルトラレアのスイコ。来てくれてありがとう雀ヶ森Aさん。」
『…私のこと調べたんですか?めぼしい情報はありましたか?』
「あら、やけに突っかかるのね。嫌いじゃないわよ。」
スイコと名乗ったこの女性。
似ている部分もある、兄さんに。だから余計に突っかかる言葉を発してしまった。
「アイチくんも、今日はコーリンはいないの。その代わりゆっくりカードを見ていってね。」
「ありがとうございます!」
「その代わりこの子を借りていくわね。」
と、腕を掴まれ耳元でこう囁かれた。
「あなたに会いたいと言っている人がいるの。」
会いたい…?
・
私はアイチとは離れ店内の奥へと連れ込まれた。
私1人に用があるなんてよっぽどの物好きなのか、それとも。
「ここで我らが調律者が待っているわ。」
『調律者…?』
「会えばわかるそうよ。」
残念ながら調律者なんて役職の知り合いはいない。だとしたらなぜ私を調べあげこんなところに呼んだのか。
夢となんの関係があるのだろうか。
…扉を開くのは本意ではないが。
重々しい扉を開けるとそこには白髪の少年がいた。
「…やっと会えましたね。」
『…あなたは誰ですか。』
「…あなたの夢の中で呼びかけ、そして惑星クレイの代行者。立凪財閥総帥の立凪タクトです。ご機嫌はいかがですか?雀ヶ森A」
そう少年はこちらを見ると微笑んだ。
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蘭子@気まぐれ屋(プロフ) - ユリさん» 確認が遅くなり申し訳ありません。質問はご自由にどうぞ! (2021年3月23日 1時) (レス) id: f049fc72a2 (このIDを非表示/違反報告)
ユリ(プロフ) - 蘭子さん» 質問いいですか? (2021年2月13日 19時) (レス) id: 1f8411eea9 (このIDを非表示/違反報告)
蘭子(プロフ) - 桜♪さん» ありがとうございます!ゆっくり読ませて頂きます! (2017年12月4日 23時) (レス) id: 3a1167d91d (このIDを非表示/違反報告)
桜♪ - 蘭子さん» いえいえ! 私の作品の題名は、[ヴァンガード] クロノ達の仲間だった!? [GZ編] と言います。 (2017年12月4日 22時) (レス) id: 76272ba197 (このIDを非表示/違反報告)
蘭子(プロフ) - 桜♪さん» コメントありがとうございます!とても嬉しいです!体のお気遣いまでして下さって…感謝します!そして桜さんの小説すごく気になります!よろしければ題名を教えて貰っても構いませんか? (2017年12月4日 22時) (レス) id: 3a1167d91d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蘭子 | 作成日時:2017年11月29日 0時