こんにちは……? ページ3
グクとの通話を終え、日の沈み始めた道をあくび交じりに歩いていく春菜。
明日、久しぶりにグクとデートすることになった。肌の調子を整えるためにも、今日は早く帰って寝ようと考えながら、ルンルン気分で家へと帰る。
「明日何着てこよっかなぁ〜……、ん?」
歩いている途中、シャツの後ろをグッと引っ張られた感覚がした。不思議に思いながら振り返れば、そこには小さな男の子。
「……えっ、……とー…………」
(誰だろ……この子…………)
背丈は、春菜の身長の半分より下。髪の毛は黄金がかった金髪で、服装は白のシャツに青のダメージジーンズ。
少しだけ尖った耳の先はまるで妖精みたいで。目鼻立ちが整っていて、大人になったらかなりの美青年になりそうだ。
(でもなんかどっかで見た気が…………)
思ってじーっと見つめていれば、その男の子は春菜に向かって微笑んだ。
誰かさんと同じように、口を四角にして。
「……えっ、とー…………」
戸惑いながらも、頭に浮かんだ名前を口にする。
「……テテ…………?」
呼びかければ、男の子は二ヒッと微笑んだ。
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作者名:ソラ | 作成日時:2018年1月19日 10時