You side ページ2
｢ふぁ〜……眠い｣
どうもこんにちは、春菜です。
今日から久々にお休みをいただいてます。
と言うのも、私が担当している今密かな人気を誇っている新人モデル、キム・テヒョンさんがオフだからです。
(今日まで怒涛だったな〜……)
モデルだからと言って、仕事は雑誌の撮影だけではないんです。テヒョン……テテは、そこらの美男子よりも洗練された容姿を持っているので、各メディアからのラブコールも多くって。
でも、“安売りはするな”っていう事務所の社長からのお言葉で、まだあまりテレビには出ないようにしてます。それでも、今月は一週間に3日のペースでラジオやトーク番組への出演があったけど…………。
朝は早いし、呼び出されたら自分の用事を放ってでもすぐに向かわないと行けないし、休みは不定期だし……、マネージャーの仕事って、本当に大変なんです。
−♪
｢？……あっ、グクからだ!｣
ん？グクが誰かって？
……恐れながら、私の彼氏です。
ちょっと失礼しますね。
｢はい、もしもし？｣
──『あ、春菜…？』
｢うん、どうかした？｣
──『その、テヒョニヒョンから、まとまったお休みもらったって聞いたから……』
ちなみにグクとテテは知り合いです。たまーにですけど、連絡を取り合ってるみたいです。
おかげで私のスケジュールは筒抜け……←
──『……せっかくだから、明日、出かけない？』
言葉の終わりにかけて、だんだんと小さくなっていく声。付き合って数年経ちますが、未だにこういったお誘いをするのを恥ずかしがる、可愛い人なんです。笑
｢うん、いいね。どこ行こうか？｣
高校3年間ずっと同じクラスで、恋人としてよりも、友達として過ごした時間の方が多い私達。でも着実に、愛は育ってる気がします。
──『……駅前に、新しいお団子屋さんできたって。……明日、……食べに行こ？』
そして、人見知りで照れ屋な私の彼氏は、今日もとっても可愛いです。
｢────うん！｣
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作者名：ソラ | 作成日時：2018年1月19日 10時
