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人生万事塞翁が虎1-7 ページ8

パタン
「そもそも変なんだよ敦君
経営が傾いたからって養護施設が児童を追放するかい?大昔の農村じゃないんだ
いや そもそも経営が傾いたんなら一人二人追放したところでどうにもならない
半分くらい減らして他所の施設に動かすのが筋だ」

「太宰さん 何を 云ってー」

「君が街に来たのが2週間前
虎が街に現れたのも2週間前
君が鶴見川べりにいたのが4日前」

ドクンドク

「国木田君が云っていただろう
『武装探偵社』は異能の力を持つ輩の寄り合いだと巷間には知られていないがこの世には異能の者が少なからずいる」

ドク ドクン

「その力で成功する者もいればー
力を制御できず身を滅ぼす者もいる」

ギギギギ

「大方 施設の人は虎の正体を知っていたが君には教えなかったのだろう
君だけが分かっていなかったのだよ
君も『異能の者』だ 現身に飢獣を降ろす月下の異能力者ー」

バッ
「オォォォォ」

「A!懐に!」

「グオォォ」
虎は木箱を壊しながら太宰に迫る

「こりゃすごい力だ」

ズザザザ
トン
「おっと」

「獣に喰い殺される最期というのも中々悪くはないが君では私を殺せない」

フッ
「私の能力はーあらゆる他の能力を触れただけで無効化する」

ポスッ
「……男と抱き合う趣味はない」

ビタンッ

「おい 太宰!」
国木田が倉庫の中に入った来た

「ああ 遅かったね 虎は捕まえたよ」

「!
その小僧…じゃあそいつが」

「うん 虎の異能力者だ 変身してる間の記憶がなかったんだね」

「全くー 次から事前に説明しろ 肝が冷えたぞ
おかげで非番の奴らまで駆け出す始末だ
皆に酒でも奢れ」

「なンだ 怪我人はなしかい?つまんないねェ」
与謝野晶子 能力名『君死給勿』

「はっはっは 中々できるようになったじゃないか 太宰 まぁ 僕には及ばないけどね!」
江戸川乱歩 能力名『超推理』

「でも そのヒトどうするんです?自覚はなかったわけでしょ?」
宮沢賢治 能力名『雨ニモマケズ』

「どうする太宰? 一応 区の災害姉弟猛獣だぞ」
国木田独歩 能力名『独歩吟客』

「にぁーん」
A 能力名『変身』

「 うふふ 実はもう決めてある」
太宰治 能力名『人間失格』

チラッ
「うちの社員にする」

はあぁぉぁぁ!?

これが事の始まりー
怪奇ひしめくこの街で
変人揃いの探偵社で
これより始まる怪奇譚
これが先触れ前兆しー

中島敦 能力名 『月下獣』

作者より→←人生万事塞翁が虎1-6



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こっちん - 面白いです!猫が出てくる話だと、すごく気になります!!更新、頑張ってください!! (2019年10月5日 20時) (レス) id: e1802d5515 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:桜吹雪 | 作成日時:2019年10月5日 16時

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