リクエスト ページ23
百合香side
『何が申し訳なかった!?何がすまなかった!?
少し前まで暴言を吐いていた貴方達に許しを貰う権利なんてないわよ!』
柱「「「っ、」」」
『貴方達、百合香が崖に飛び降りた時の裁判でもそうだったわね。
私がどう言っても信じてくれなかったくせに、結菜ちゃんが現れた途端、ころりと態度を変えて謝ってきた。
あの時、私がどれほど惨めだったか分かる?
それにも関わらず貴方達はまた、同じ事を繰り返そうとする。
有利な者に味方をするそんな貴方達が一番ずる賢いと思うけど。』
百「Aさん、それはちょっと…」
『あんたもそう!少し優しくされたくらいで悲劇のヒロインぶっちゃって。
馬鹿みたい。人殺しのくせに。』
百「っ、」
Aさんが言った途端、私の中での記憶がフラッシュバックした。
結菜ちゃんのお父さんを盾にしたあの夜から毎晩毎晩私の夢の中に出てきてこう言うの。
お前を絶対許さないってね。
自分のとった行動はとても後悔している。
だから罪を償うために心を入れ替えたのに。
いつまで苦しめばいい?
いつまで悔めばいい?
この苦しみに終わりはあるのだろうか。
一体私はいつまで…
『早く地獄に落ちろ!』
結「もうやめて!」
そんな声がして後ろを振り向くとそこには真っ赤な目をした結菜ちゃんがいた。
『ゆ、結菜ちゃ…』
結「お姉ちゃん、もう忘れちゃったの?お父さんが言ってくれたじゃん。
決して復讐してはいけないよって。
Aお姉ちゃんみたいに優しく美しい女性になるんだよって。
だからゆいなは、Aお姉ちゃんが大好きだったのに。
ねぇ、あの時のお姉ちゃんはどこへ行ったの?」
『っ、』
結菜ちゃんの熱い思いが胸にささる。
ふとAさんを見ると拳を握りしめて震えていた。
俯いているため、表情は見えない。
百「Aさ…」
『私に触るな!』
伸ばしかけた手はAさんによって弾き飛ばされた。
義「もういい。こいつに構うな。」
私は冨岡さんに背中を押され、牢をあとにした。
あれから二年後、結菜ちゃんは鬼殺隊に入ることを決意したそうだ。
Aさんのしたことは許されないが、長期間において鬼を滅し、人を救った功績と自身を犠牲にしてまで人を守り抜いたことから、鬼殺隊追放とのことで収まった。
また、私自身を過去に人を盾にしたことで、今だ階級は戻っていない。
が、私は自分の犯した罪を償うため、今日も鬼の頸に刃を振るう____。
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アミ(プロフ) - 東雲さん» リクエストの作品、「次はあんたの番だよ 弐」という題名で出させて頂きました。楽しんでいただければ幸いです! (2021年10月17日 12時) (レス) id: d1ce3b19d9 (このIDを非表示/違反報告)
アミ(プロフ) - 東雲さん» リクエスト、ありがとうございます!勿論いいですよ〜!遅くなるかもしれませんが、楽しみにしていてください! (2021年10月16日 19時) (レス) id: d1ce3b19d9 (このIDを非表示/違反報告)
東雲 - とても面白かったです〜!!悪女主ちゃん、カッコ良かったですね(*´∇`*) リクエストで、無一郎くん落ちの悪女主ちゃん作品作れますでしょうか…?出来ればで大丈夫です! (2021年10月16日 17時) (レス) @page20 id: abe341e2f5 (このIDを非表示/違反報告)
アミ(プロフ) - ゆりさん» こちらこそ、最後まで見て頂けてありがとうございます!とても嬉しいです! (2021年10月11日 21時) (レス) id: d1ce3b19d9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆり - すごく良かったです。ありがとうございました。 (2021年10月11日 17時) (レス) @page24 id: b7d6d649b3 (このIDを非表示/違反報告)
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