復讐16 ページ17
Noside
柱合裁判の一週間後Aの意識がようやく戻った。
目覚めてから柱達に色々な事情を聞かされたAは恐れながらも第二次柱合裁判に出ることを決意したのだ。
今日はその裁判の決行の日。
怪我が完治したAは開始五分前までAとその柱達は別室に待機していた。
蜜「Aちゃん、本当に大丈夫なの?」
蜜璃は先ほどからその言葉を繰り返している。
これで5回目といったところだろうか。
『も〜。大丈夫だって言ってるじゃないですか。』
蜜璃の言葉にあきれ半分で言葉を返すA。
小「甘露寺の言う通りだ。あんなやつのためにAが無理しなくていい。」
無「そうだよ。それにもう話し合っても無駄だと思うけど。」
伊黒に続け時透までもが反論する。
…が、それとは対照的にAは穏やかな口調で言った。
『無駄なんかじゃないよ。それに無理しなくちゃいけないんです。無理してでも百合香さんがどうして私を刺したのか…。
どうしても、私はその理由を知りたいんです。』
はきはきとした口調で話すAに柱はもう何も言い返せないでいた______。
***
お館様「みんな集まってくれてありがとう。
Aはもう大丈夫なのかな?」
お館様の言葉にAはコクンと頷いた。
その目には固い決意が込められていた。
お館様はそんなAに優しく微笑み合図をすると、隠達に連行され百合香が姿を現した。
その途端、柱達の殺気がきわ立ち鋭い目つきで百合香を睨み付ける。
しかし、百合香の姿はそれは酷いものだった。
服はつぎはぎだらけで髪は乱れており、それは無残な姿だった。
牢でろくに食べさせてもらえなかったのだろうか。
体はやせ細っていた。
そんな百合香の姿を見、"泣く真似”をするA。
もちろん、その事実に気付くはずもなく、次々とAを慰める柱達。
お館様「…じゃあ、まずはAから話を聞こうか。」
お館様が言うと百合香が叫んだ。
百「Aさん、私、本当にやってないんです!私は無実なんです!私が霧ヶ山に行ったとき、既にあなたは倒れていましたよね!?あなたの口から真実を言ってください!」
『百合香さん、どうしてあなたは私を刺したんですか?私はその理由が知りたいんです。』
百「……は?」
…が、Aの口から発された言葉は百合香が予想していたものと大きく外れていた。
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アミ(プロフ) - 東雲さん» リクエストの作品、「次はあんたの番だよ 弐」という題名で出させて頂きました。楽しんでいただければ幸いです! (2021年10月17日 12時) (レス) id: d1ce3b19d9 (このIDを非表示/違反報告)
アミ(プロフ) - 東雲さん» リクエスト、ありがとうございます!勿論いいですよ〜!遅くなるかもしれませんが、楽しみにしていてください! (2021年10月16日 19時) (レス) id: d1ce3b19d9 (このIDを非表示/違反報告)
東雲 - とても面白かったです〜!!悪女主ちゃん、カッコ良かったですね(*´∇`*) リクエストで、無一郎くん落ちの悪女主ちゃん作品作れますでしょうか…?出来ればで大丈夫です! (2021年10月16日 17時) (レス) @page20 id: abe341e2f5 (このIDを非表示/違反報告)
アミ(プロフ) - ゆりさん» こちらこそ、最後まで見て頂けてありがとうございます!とても嬉しいです! (2021年10月11日 21時) (レス) id: d1ce3b19d9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆり - すごく良かったです。ありがとうございました。 (2021年10月11日 17時) (レス) @page24 id: b7d6d649b3 (このIDを非表示/違反報告)
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