復讐15 ページ16
百合香side
『違う違う…!私じゃない、私はやってない…!』
お館様「じゃあ、百合香がもらったというその手紙をみせてごらん。」
そうか…!その手紙を見せれば少しは信じてもらえるかもしれない!
一筋の希望が芽生える。…が、それが絶望に変わるのは一瞬だった。
『ない…!どこにもない…!ここに入れたはずなのに!』
隊服のどこを探っても手紙が見つからない。
お館様「…百合香、君は今日、任務があったはずだよね。なのになぜ、任務の場所とは反対方向である霧ヶ山に行ったんだい?本当にAを刺したのは君なのかい?」
『任務に行こうとはしていたんです!でも、朝起きたら刀がなくて、刀を返してほしければ霧ヶ山に来いと書いてあったから…!それに、到着したときには既にAさんは刀で刺されていました!』
義「…それでは、Aがお前の刀を奪い、霧ヶ山に呼び出し、自分に刀を刺したとでもいうのか。」
『そうです…!』
実「ふざけるのも大概にしろォ…!」
すると、不死川さんと煉獄さん、宇随さんがほぼ同時に私を押さえつけた。
『ぐッ…!』
身動きがとれず必死に助けを求めても誰も聞き入れてはくれない。
行「南無…見苦しいにもほどがあるぞ。」
お館様「実をいうとね、百合香。Aの服の中にこの手紙が入っていたんだよ。」
そうして見せられたのは自分が全く見覚えのない手紙だった。
お館様「蜜璃、これであっているね?」
蜜「はいッ、確かにAちゃんはその手紙を持っていました…!」
伊黒さんの腕に抱かれながら甘露寺さんは言う。
実「どうせ、てめェが書いたものなんだろうがァ。」
不死川さんが私を見下ろしていう。
『ちが「違わない…!」
私の声に被せて煉獄さんが大声を出す。
『…ッ!』
お館様「さらに、この手紙からは百合香がいつも使っている香水の匂いがするよ。
それに、君の鴉がこの手紙をAの屋敷に運んだとも言っていたよ。」
は…?そんなこと一度も…。
『この糞鴉が…!』
私が鴉に怒鳴ると同時に首元に冷たく鋭いものが当たった。
刀だ…
無「Aの次には鴉にまで手を出すつもり?
いい加減自分の罪を認めてよ。」
お館様「百合香、君にはがっかりだよ。」
『…ッ』
結局、判決はAさんがまだ目覚めていないということで私はしばらく牢屋で謹慎となり、次の裁判はAさんも同行するそうだ。
Aさんの意識が戻ったのはそれから一週間後の事だった______
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アミ(プロフ) - 東雲さん» リクエストの作品、「次はあんたの番だよ 弐」という題名で出させて頂きました。楽しんでいただければ幸いです! (2021年10月17日 12時) (レス) id: d1ce3b19d9 (このIDを非表示/違反報告)
アミ(プロフ) - 東雲さん» リクエスト、ありがとうございます!勿論いいですよ〜!遅くなるかもしれませんが、楽しみにしていてください! (2021年10月16日 19時) (レス) id: d1ce3b19d9 (このIDを非表示/違反報告)
東雲 - とても面白かったです〜!!悪女主ちゃん、カッコ良かったですね(*´∇`*) リクエストで、無一郎くん落ちの悪女主ちゃん作品作れますでしょうか…?出来ればで大丈夫です! (2021年10月16日 17時) (レス) @page20 id: abe341e2f5 (このIDを非表示/違反報告)
アミ(プロフ) - ゆりさん» こちらこそ、最後まで見て頂けてありがとうございます!とても嬉しいです! (2021年10月11日 21時) (レス) id: d1ce3b19d9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆり - すごく良かったです。ありがとうございました。 (2021年10月11日 17時) (レス) @page24 id: b7d6d649b3 (このIDを非表示/違反報告)
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