復讐14 ページ15
実弥side
蝶屋敷で眠っているAの姿はそれは酷いものだった。
手足、顔には沢山の擦り傷や切り傷。
さらに、腹部には刀で何度も刺されたような外傷があり、何度
包帯を変えてもすぐに血がにじみ出ていた。
そんなAを見て、胡蝶と甘露寺は号泣し、伊黒は二人を慰めていた。
産屋敷についても柱達は目に涙をためているものや、うつむいているものもいた。
そんな中、お館様がゆっくりと姿を現した。
お館様「みんな、今日は集まってくれてありがとう。さぁ、柱合裁判を始めようか。
そう言ったお館様にいつもの笑みはない。
お館様「…まずは、百合香、出ておいで。」
そう言うと、隠に連行されて闇夜が姿を現した。
『てめェ…!』
杏「おい、やめろ…!」
気づけば俺は闇夜に殴りかかろうとしており、そんな俺を煉獄と宇随が押さえつけた。
天「気持ちは分かるけどよォ、まず落ち着けって。」
宇随も口では言っているがその目には恐ろしいほどの憎しみが込められていた。
『チッ』
俺は舌打ちをし、しぶしぶ定位置に戻る。
お館様「…裁判を再開してもいいかな。」
『…御意』
お館様「じゃあ、今回の事件を整理するよ。
Aは霧ヶ山で何者かによって刀で刺され沢山の外傷を負った。
さらに、今も意識はないよ。
まずはその疑いの目を向けられている百合香から話を聞こうか。」
お館様が闇夜に目を向ける。
百「はい、私は決してAさんを刺してなどいません。」
杏「戯言を申すな!ではなぜお前はあの時霧ヶ山にいたんだ!」
闇夜の言葉に煉獄が声を荒げる。
百「っ、それは手紙で呼び出されたからですよ!」
蜜「嘘を言わないで…!私見たのよ!甘味処でAちゃんと会って手紙をもらったと聞いたわ!手紙をもらったのは貴方でなくAちゃんでしょう!」
甘露寺が真っ赤に充血した目で言い放つ。
小「嗚呼。それに、Aと貴様の鴉が慌てた様子で俺と甘露寺に助けを求めに来たぞ。
行ってみると血だらけて倒れているAの隣に手を血で真っ赤に染めたお前が座り込んでいただろう。さらに、Aの胸には貴様の日輪刀が貫通していただろう。」
結「なんで、おねえちゃんはそんなひどいことするの…」
お館様「…ほらね。ちゃんと目撃者がいるんだ。」
辺りがシンと静まり返る。
百「違う違う…!私じゃない、私はやってない…!」
そんな中、闇夜が狂ったように叫んだ。
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アミ(プロフ) - 東雲さん» リクエストの作品、「次はあんたの番だよ 弐」という題名で出させて頂きました。楽しんでいただければ幸いです! (2021年10月17日 12時) (レス) id: d1ce3b19d9 (このIDを非表示/違反報告)
アミ(プロフ) - 東雲さん» リクエスト、ありがとうございます!勿論いいですよ〜!遅くなるかもしれませんが、楽しみにしていてください! (2021年10月16日 19時) (レス) id: d1ce3b19d9 (このIDを非表示/違反報告)
東雲 - とても面白かったです〜!!悪女主ちゃん、カッコ良かったですね(*´∇`*) リクエストで、無一郎くん落ちの悪女主ちゃん作品作れますでしょうか…?出来ればで大丈夫です! (2021年10月16日 17時) (レス) @page20 id: abe341e2f5 (このIDを非表示/違反報告)
アミ(プロフ) - ゆりさん» こちらこそ、最後まで見て頂けてありがとうございます!とても嬉しいです! (2021年10月11日 21時) (レス) id: d1ce3b19d9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆり - すごく良かったです。ありがとうございました。 (2021年10月11日 17時) (レス) @page24 id: b7d6d649b3 (このIDを非表示/違反報告)
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