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看病 ページ7

〜フウカ〜


あたしのホウキがだんだんと青の城へ近づいて

行く。


門から行くのはなんだかめんどくさい気がして

あたしはチトセの部屋の窓から入ることにした


フ「おじゃましま〜す…」


チトセの部屋なんて何年ぶりだろう。

昔と変わってないなぁ…

あたしはチトセの部屋をまじまじと見つめる。


チ「う〜ん…」


すると、部屋の奥からうめき声が聞こえた。


フ「そうだった。

 おみまいに来たんだった。」

あたしはチトセの寝ているベッドまで行く。

チトセは苦しそうに息をはいていて辛そうに

していた。


あたしはそっとチトセの額に手をあてる。


フ「あっつ!」

チ「フウカ…?」

あちゃ〜、起こしちゃった!


フ「お、おみまいに来たんだけど、しんどそう

 だからもう帰るね!

 あ、それとカリンと一緒に作ったんだ。

 良かったら食べてね。」


あたしはクッキーを机の上にそっと置く。


フ「じゃあねっ。」

あたしが窓から出ようとしたとき…


チトセがあたしのうでをつかんだ。


フ「チトセ…?」


チ「ーにいろ…」


フ「は?」

チ「だから、ここでオレの看病しろよ。

 オレの彼女だろ?」


フ「はああぁぁぁぁああ!?」

チ「うるせーな。

 頭にひびくだろ。」


フ「ご、ごめん。

 ついびっくりしちゃって。」

あたしがモジモジしてると、


チ「いや、なのか…?」


というチトセの声が聞こえた。


フ「そ〜ゆんじゃないけど…」

チ「じゃあ決定な。」

フ「う、うん…」

チトセと二人きりなんだ。


そう思うだけでちょっとドキドキする自分が

いる。


チ「ごほっごほっ…」

フ「ちょっ、チトセ大丈夫!?」

チ「はぁ、はぁ…」

フ「前よりも熱上がってる…」


どーしよー…

薬とかあったらいいんだけど…

あっ、そういえば…

あたしはクッキーの包み紙の中に手を入れる。


こんな時のためにカリンが薬を用意しといてく

れたんだった。

カリンありがと〜!

フ「チトセ、飲める?」

チ「うん…」

あたしはチトセの口の中に薬を入れて水を

そのまま流し込む。

チ「にがっ…」

よほど苦かったのか、ごほっごほっとせきこむ

チトセ。

フ「ちょっ、チトセ大丈夫!?

 ほら、良薬は口に苦しって言うでしょ?」

チ「…お前がことわざ知ってるなんて明日は

 かみなりが落ちるな。」


フ「なんですってぇぇー!」


チ「面白い…」


でも、チトセは前よりは楽そう。


このまま元気になってくれたらいいんだけど…

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作品ジャンル:恋愛
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紅葉(くれは) - リクエスト フウカトチノセのキス (2021年6月11日 21時) (レス) id: 605309b64c (このIDを非表示/違反報告)
ノコ - はい! (2021年2月10日 17時) (レス) id: aa600714e5 (このIDを非表示/違反報告)
アミ(プロフ) - ノコさん» リクエストってことで良いですかね? (2021年1月22日 8時) (レス) id: 86dee03899 (このIDを非表示/違反報告)
ノコ - フウカ、熱、チトセ、お見舞い、フウカ熱で寝ぼける。 (2021年1月21日 18時) (レス) id: aa600714e5 (このIDを非表示/違反報告)
アミ(プロフ) - 山形みるくさん» ありがとー!みるの小説もすっごく面白くていつもニヤけてますw (2020年10月10日 19時) (レス) id: 86dee03899 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アミ | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2020年7月12日 18時

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