らくだい魔女と恋物語5 (ページ5)

今日:5 hit、昨日:17 hit、合計:6,313 hit

クッキー作り♪ ページ5

～フウカ～

今、あたしはカリンと一緒に緑の城にいる。

なぜかというと…

フ｢いやだよーーー！

　あたし料理なんて出来ない！」

カ｢大丈夫よぉ、フウカちゃん。

　チトセくん喜んでくれるわよぉ？

　わたしもいるんだし、頑張ってみましょぉ？

　ね？」

フ｢うぅ～。

　あ、じゃあカリンも一緒に来て！」

カ｢え、ええっと、わたしは習い事があるのよぉ

　ピ、ピアノが…！」

フ｢ふぅ～ん」

今日ピアノがない日だったと思うんだけど…

あたしが疑わしそうにカリンを見ていると

あわてたように言った。

カ｢ほ、ほら。はやく作りましょ？」

そういってカリンはエプロンを取り出した。

カ｢えっと、まずは…」

あたしは、カリンと一緒になんとかクッキーを

つくることができた。

フ｢よし、できたー！」

カ｢ほとんどわたしがやったんだけどぉ…

　さ、あとはオーブンに入れて焼けるのを待つ

　だけよぉ。」

あたしはクッキーが焼けるのを待つ間に少し

カリンとしゃべることにした。

フ｢ねぇ、カリン。
　
　カリンは好きな人とかいないの？」

カ｢い、いないわよぉ、そんな人。」

うそだ。

絶対いる。

フ｢あっ、カイとか！？」

カ｢なっ、そんなわけないじゃない、どうして

　いきなりカイくんの名前を…///」

フ｢あれ？カリン顔真っ赤。」

カ｢そ、そんなわけないわよぉ！」

カリンは否定しながらも余った小麦粉を

落としそうになったり、何もないところで

つまづいたり。

とにかく、カリンの動揺っぷりはすごかった。

カ｢そ、そろそろ焼けたんじゃないかしらぁ？」

カリンはあたしからにげるようにそそくさと

オーブンへかけていった。

カリンがオーブンを開けたとたん、ふわっと

香るクッキーの香ばしいにおい。

カ｢さあ、あとはラッピングするだけよ。」

フ｢うんっ！」

あたしはカリンに教えてもらってなんとか

上手にラッピングすることが出来た。

カ｢さぁ、フウカちゃんいってらっしゃい。」

フ｢うん。

　カリンそういえば習い事は？」

カ｢い、今からよぉ。」

あやしい。

まさかカリン、あたしとチトセを二人だけに

しようとウソついてるんじゃ…

カ、カリンに限ってそんなわけないよね！

フ｢いってきま～す！」

カ｢いってらっしゃ～い！」

カリンはあたしに小さく手をふった。