らくだい魔女と恋物語5 (ページ17)

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夏祭り　　カリン&カイページ17

～カリン～

カ「…｣

はぁ…

カイくんと一緒に回れることになったのは

いいけど、なかなか話すことが出来ないわぁ。

せっかくフウカちゃんが協力してくれたのに、

私、全然ダメね。

そしたら、カイくんに愛想を尽かされて、嫌わ

れちゃうんじゃないかしらぁ…

私がそう思いながら何となく横を見てみると…

カ「わぁ…｣

そこは、射的屋さんで、その台の上には、

かわいいくまのぬいぐるみや、おもちゃが

たくさん置いてあったのぉ！

なかでも、私が一番気に入ったのは、大人用の

ネックレス。

まだ、私には少し早いけど、一目見ただけで

欲しいと思ったのお。

だって、そのネックレスは、ハートの形のダイ

ヤモンドで、すっごくキラキラ輝いていたの

ぉ！

もし、カイくんの彼女になってデートに行く

ことになったら、毎日あれをつけていければ

どんなに良いかしらぁ…

私が思わずそのネックレスをずっと見ていると

カイくんが近寄ってきた。

カイ「あれ？カリンもしかしてそれ欲しいの？｣

カ「そ、そんなわけないじゃない！

　別に、欲しいなんて…そのぉ…｣

カイ「ハイハイ、今日はお祭りなんだし、

　おいらがカリンのためにあれを

　取ってあげるよ。｣

カ「そ、そんなぁっ！悪いわよぉ。｣

カイ「いいって、いいって。

　カリンのためならさ。｣

カ「も～…。カイくんってば。｣

お店の人にお金を払ってカイくんはネックレス

に狙いを決める。

そして…

バンッ！

店員「おめでとう、はい、どうぞ。

　ネックレスだよ。｣

カイくんが店員さんからネックレスを受け取っ

て私につけてくれる。

カ「カイくん、ありがとう。｣

カイ「どういたしまして。｣

カイくんは、ニッと笑って私にそう言う。

カ「///｣

店員「素敵な彼氏さんを持って、幸せだね｣

店員さんが私にコソッと耳打ちする。

カ「そ、そんなぁっ！カレシだなんてぇっ！｣

カイ「ｸｽカリン照れてる～。かわいい～！｣

カイくんが私をからかうようにそう言う。

カ「も～…カイくんってば！｣

カイ「ほら、カリン早くしないと花火の時間だ

　よ。｣

カ「あっ、ほんとだわあっ！急がないと、

　花火が始まっちゃう！｣

そう言って、私達は花火の方へとかけだした。

　