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ルキさんリクエスト ページ15

〜フウカ〜



チ「…」

フ「…」


あたしたちの間に流れる気まずい沈黙。


チ「…あ、あのさ」

不意にチトセが口を開いた。

チ「さっきの、オレと一緒にいたいって…」

フ「…」

あ〜、もう!

あんなこと言うんじゃなかったよ〜!


でもカリンを助けるためにはそう言うしか

なかったし…

どうやって言い訳しよう?

あたしがうつむくと再び流れる気まずい沈黙。


チ「オレは…!」

チトセが何かを言おうとしたとき…


フ「あ〜!

  チトセ、見てみて!りんごあめー!」

あたしはりんごあめを見るなり駆け出して

いった。

チ「おい、待てよっ!」

チトセもつかさず後をついてくる。


フ「わぁ〜、美味しそう…

  あ、おじさん、これ一つください!」


あたしがそう言いながら財布を開いた時…


フ「お金が足りない…」

あ〜あ。


買い食いとか、もうちょっと我慢しとけば

良かったな…。

あたしが屋台から離れようとしたとき、

チトセがあたしのうでをつかんだ。


チ「これ、ほしいのか?」

フ「え?うん…

  でも、お金足りないから…」

あたしがそう言いかけたとき…

チ「これください。」

おじさん「はい、まいどあり!」

チトセがおじさんからりんごあめを受け取って

あたしに差し出してきた。


フ「い…いの…?」

チ「…おう。当たり前だろ。」

フ「わぁっ、チトセありがとっ!」


あたしは勢いよくりんごあめにかぶりつく。


フ「おいし〜!」

チ「そんなにうまいのか?」

そう言うと、チトセはあたしのうでごと

りんごあめを自分の口に運ぶ。

フ「ちょっ…」



そして…


チ「あ、本当だ!おいしーな!」


と、満面の笑みであたしに言ってきた。

フ「え…」

チ「ん?」

フ「か、か、か…」

チ「…なんだよ?」

フ「か、か、間接キス…」

チ「あっ…」

あたしの言葉を聞いた途端、ボッと赤くなる

チトセ。


この鈍感男め〜…



おじさん「おじょうちゃん達、そろそろ花火が

  始まるけど行かなくていいの?」


おじさんがにっこりして問いただす。


フ「あっ、本当だ!

 チトセ、早く!」


チ「お、おい!」


おじさん「楽しんでくるんだよ〜!」


あたしはおじさんの声を背で聞きながら花火の

方へと走り出していった。









 

 

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作品ジャンル:恋愛
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紅葉(くれは) - リクエスト フウカトチノセのキス (2021年6月11日 21時) (レス) id: 605309b64c (このIDを非表示/違反報告)
ノコ - はい! (2021年2月10日 17時) (レス) id: aa600714e5 (このIDを非表示/違反報告)
アミ(プロフ) - ノコさん» リクエストってことで良いですかね? (2021年1月22日 8時) (レス) id: 86dee03899 (このIDを非表示/違反報告)
ノコ - フウカ、熱、チトセ、お見舞い、フウカ熱で寝ぼける。 (2021年1月21日 18時) (レス) id: aa600714e5 (このIDを非表示/違反報告)
アミ(プロフ) - 山形みるくさん» ありがとー!みるの小説もすっごく面白くていつもニヤけてますw (2020年10月10日 19時) (レス) id: 86dee03899 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アミ | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2020年7月12日 18時

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