らくだい魔女と恋物語5 (ページ12)

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夏祭りのチケットページ12

～フウカ～

ー翌朝ー

フ｢カリン、おっはよ～！」

カ｢あ、おはよぉ、フウカちゃん。」

あれからあたしは当たり前のように毎日遅刻

せずに学校へ来ることが出来ている。

でも、昨日のこともあってチトセとはまともに

顔を、合わせれない。

だけど、アリサちゃん達にチトセのおみまいに

行った時のことをしつこく聞かれるように

なったけど…

ユイ｢フウカちゃん、本当に何もなかったの？」

アリサ｢フウカ、何か隠してたら許さないわよ」

ルカ｢アンタが最近遅刻してこなくなったのも

　チトセくんの彼女になったのと関係あるん

　じゃないでしょーね！」

ルカちゃんの言葉にさっきまで寝ていたチトセ

がサッと起き上がる。

フ｢べ、別にそんなんじゃないよ…！」

あたしが言葉をにごらせているとアリサちゃん

が思い出したようにポンッと手をたたいた。

カ｢どうしたのぉ？アリサちゃん。」

カリンが首をかしげて不思議そうに聞く。

アリサ｢実はね、これもらったの！」

アリサちゃんがあたしたちの前にバッと何かを

突き出した。

カ｢これぇ、夏祭りのチケットじゃなぁい。

　どこで手に入れたのぉ？」

アリサ｢パパの知り合いからもらったの。

　でもあたし行く人とかいないからどうせ

　ならアンタたちが行く方が良いと思って

　カップル同士で行ってきなよ。」

そう言ってアリサちゃんがあたしたちにチケッ

トを差し出した。

フ｢あ、でもこれ4枚…」

カイ｢そ～ゆ～ことならおいらが行くよ。」

フ｢カイ！？

　アンタなんでここに…」

カイ｢おいらだって来るときはちゃんと来るさ」

チ｢ま、ちょうどチケット四枚あるんだし、

　良いんじゃないのか？」

フ｢チトセ…」

あたしが話しにくかったこと気づいてくれてた

のかな？

カ｢それじゃあ決定ねぇ！」

カリンは表情が和らいで少しうれしそうに

していた。

あ、もしかして…

あたしはカリンをからかうようにコソッと

耳打ちした。

フ｢もしかして、カイの彼女になれるチャンス

　なんじゃない？」

カ｢そ、そんなことないわよぉ！」

そう言いながらもカリンの顔がボッと赤くなる

チ｢じゃぁ、17:30に現地集合な。」

チトセが頭の後ろで手を組んで言う。

楽しみだなぁ。

だってチトセの彼女になって初めてのお祭り

なんだもん。