らくだい魔女と恋物語5

彼女 ページ2

〜フウカ〜


あたしは学校の前まで来てホウキから下りる。


カイ｢あれ〜？フウカじゃん！

　 今日ははやいんだねー！

　 ちーくんの彼女になったんだもんね！」

カイが大声で言う。

フ｢ちょ、カイってば！

　だれかに聞こえたらどうすんの！」

カ｢もう聞かれてると思うんだけどぉ…」

フ｢え？」

あたしがおそるおそる後ろをふりむくと、

そこにはアリサちゃんがすごい形相をして

立っていたの！


フ｢アリサちゃん、ちがうんだよ？

　これには色々訳があって…」


あたしが言い終わるか言い終わらないかの内に

アリサちゃんはくるりと向きを変えて、

アリサ｢たいへん、たいへーん！」

と、大声でさけんで教室へかけていった。


げ…


フ｢カーイー！」

カイ｢どうせバレるんだし良いじゃん！」

フ｢よくなぁ〜い！」

カイはそんなあたしを無視して教室へ入って

いった。

フ｢あぁ、教室へ入るのがおそろしい…」


カ｢フウカちゃん、大丈夫よぉ。」


フ｢うぅ…」


あたしはふるえる手で教室のドアを開けた。

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