らくだい魔女の恋物語4 (ページ9)

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フウカの好きな人2 ページ9

～カリン～

キースくんは、きっとフウカちゃんに告白する

ために呼んだんだと思うわぁ。

フウカちゃん、なんて答えるのかしらぁ？

キースくんには悪いけど、フウカちゃんはチト

セくんと結ばれてほしかったわぁ。

あたしがそんなことを考えていると、

ビ｢きっと大丈夫だよ。」

と、ビアンカちゃんがさとしたような表情で

つぶやく。

フウカちゃん。

わたしは信じてるからねぇ。

すると、

ガチャ

フウカちゃんが部屋に入ってきた。

ビ｢ねえねえ、どうだった！？」

フ｢告白された。」

やっぱり。

ビ｢ボソッ)ほら、カリンちゃんも！」

ビアンカちゃんがわたしをひじでつつく。

ホントは聞きたくない。

でも…

聞かないとすっきりしないまま…

今なら…

カ｢そ、それでなんて返事したのぉ？」

声がふるえている。

すると、フウカちゃんが暗い顔をして言った。

フ｢ふっちゃった…」

え？

ビ｢えええぇぇぇぇええ！？」

大丈夫と言っていたビアンカちゃんが真っ先に

悲鳴をあげる。

フ｢ちょ、ちょ…

　声が大きい！」

フウカちゃんがビアンカちゃんの口をあわてて

ふさぐ。

ビ｢うっ、ごめんなひゃい…」

カ｢フウカちゃん、ホントにキースくんのこと

　好きじゃないの？」

フ｢うん。」

ビ｢ホントのホントのホントに！？」

ビアンカちゃんがしつこく聞き返す。

フ｢ホントだってばっ！」

カ｢よ、よかったよぉ～…」

一気に体の力がぬけて、地面にへたりこむ。

フ｢ちょっ、大丈夫！？」

キースくんが好きじゃないと決まったなら

もうあのこしかいないわよぉ。

フウカちゃんの好きな人は。