らくだい魔女の恋物語4 (ページ7)

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告白ページ7

～フウカ～

庭に行くと、キースの背中が見えた。

フ｢はあ、はあ…キース、お待たせぇ～」

すると、キースがとろけてしまうような笑みを

浮かべて言った。

キ｢クスッ)そんなにあわてなくても良かったの

　に。」

フ｢ところでキース。

　あたしに用ってなに？はあ…」

走ったせいか、まだ息切れている。

すると、キースが真面目な顔をしていった。

キ｢フウカ、ボクがフウカと同じ学校に入った

　理由って何か知ってる？」

フ｢え？」

キースがあたしと同じ学校に入った理由…

キ｢それはね、フウカに好きになってもらう

　ためだよ。」

え？

それって…

キ｢フウカ、ボクと付き合ってください。」

キース…

フ｢ご、ごめんなさい。」

キ｢え？」

フ｢たしかにキースは頭が良いし、かっこいいし

　だれかさんみたいに乱暴じゃないし、

　キースのことは好きだよ？

　でも、その｢好き」はなんかちがう気がする。

　キースに対する好きは、尊敬とか友達とかの

　好き。

　だから…」

あたしが言いかけたとき…

キ｢そっか。」

え？

キ｢うすうす気づいてたよ。

　フウカはボクのことが好きじゃないって

　ことなんて。

　ボクは、ずっと好きだったのになぁ…

　ハハッ…」

そう言ってキースは力なく笑う。

キ｢ボクってさ、バカだよね。

　フウカはボクのこと好きじゃないって気づい

　てたのに、告白するなんて。」

キース…

キ｢でも、フウカは幸せになるんだよ。」

キースはいつもの笑顔をむける。

フ｢キースも、幸せになってね！」

あたしもキースに笑顔をむける。

キ｢ボクを幸せにできるのはフウカしかいない

　よ」

キースはそう言って、ホテルに入って行った

さみしそうにほほえんで。

知らなかった。

キースがそんな気持ちでいてくれてるなんて

ごめんね。

キース。

でも、こんなあたしを好きになってくれて

ありがとう。

　

　

　