かっこ良かった ページ35
〜チトセ〜
？｢ーくん、ーセくん、チトセくん！」
チ｢う〜ん…」
フ｢チトセ大丈夫？」
チ｢フウカ？」
キ｢きみ、体は大丈夫なの？」
キースがそっけなく言う。
チ｢…おう。」
フ｢チトセー！
心配したんだからぁー！」
フウカがオレに飛びつく。
チ｢お、おい…」
カ｢ホントよぉ。チトセくん、ついに時の壁が
使えるようになったなんてねぇ。」
チ｢そ、そうかな？」
でも、オレ本当に使えるようになったんだ。
小さいころからずっとじいちゃんみたいに
立派な魔法使いになるのが夢だった。
魔法、練習してた回があったな。
オレは自分の手を見てニッコリ笑う。
カイ｢何だよ、時の壁が使えるからってカリンに
チヤホヤされてさっ！」
面白い。
カイがヤキモチ焼いてる。
本当にカイはカリンが好きなんだな。
フ｢かっこ良かった。」
チ｢は？」
フ｢だから、時の壁使ってたときのチトセの横顔
だってば///」
え…？
カイ｢ヒューヒュー、お熱いですな〜」
チ｢お前…」
カイ｢んじゃ、おっ先〜。
ビアンカも待ってることだしね♪」
そう言うと、カイはカリンを連れてオレから逃
げるように水の国へ走り出していった。
フ｢///」
チ｢///」
キ｢フウカ、ぼくは先に行っとくね。」
フ｢え？う、うん…」
そう言うと、アイツは光の玉となって
消えていった。
フ｢あ、あたしたちも、ビアンカちゃん達の所
行かないとね///」
チ｢お、おう。
そうだな///」
フウカはひらりとホウキにまたがった。
フ｢チトセ、水の国まで競争だよ！」
フウカが意地悪っぽく笑う。
チ｢望むところだ！」
オレもホウキにまたがる。
フ｢ほら、チトセはやく、はやくー！」
チ｢まてよー！」
オレはとびっきりの笑顔でフウカを
追いかける。
ずっとこんな感じだったらいいのにな。
そう思いながら。
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