参 ページ4
『ん…』
目が覚めると、見慣れない天井が見えた。
体を起こそうと試みるも、“起き上がらないでください！”という声が聞こえた。
どうやら、横に立っている、青髪のツインテールの女の子が声の主のようだ。
素直に従って再びベットに横になる。
「しのぶ様ー！光柱様が目を覚まされました！」
女の子が少し開いた扉に向って叫ぶと、胡蝶さんが姿を現した。
し「まぁ、光月さん、大丈夫ですか？
いきなり倒れたから心配していたんです。
何かあったんですか？」
『えっと、』
なんて言おう…
百合香を見たから、だとは口が裂けても言えない。
『いえ、柱の皆さんの前だったので緊張してしまったんです。』
適当な言葉を返すと、胡蝶さんはホッとしたような顔になる。
蜜「Aちゃん大丈夫!?
いきなり倒れちゃったから心配したわ…！」
百「光月さん、大丈夫ですか!?」
甘露寺さんに続いてアイツも蝶屋敷へと駆け込んできた。
アイツの顔を見た途端、また軽い目眩がした。
『っ、もう大丈夫です。
心配をお掛けしてしまって、すみませんでした。』
蜜「えぇっ、いいのよ！Aちゃんが謝ることじゃないし！」
百「そうですよ！」
嗚呼、憎い憎い憎い。
私がどれだけ苦しんできたかお前は何も知らないくせに。
一人の男の為に私を裏切って、傷つけて。
閉じ込めていた黒い感情がどんどん溢れだしていく。
それをなるべく顔に出さないように笑顔を作った。
『ふふ、ありがとうございます。』
その細められた憎らしげな目は、間違いなく百合香を見つめていた。
今まで私は、お館様とあまね様に恩返しをするために生きてきた。
だが、どうやらもう一つの生きる理由が出来たようだ。
闇夜百合香。
この私が、貴様を地獄のどん底に突き落としてやる。
＿＿＿＿＿＿さぁ、復讐の幕開けだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 102人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆめっち♪ - 完結おめでとうございます！オチは杏寿郎さんがいいです！ (2022年1月8日 15時) (
レス) id: 2aa09168c0 (このIDを非表示/違反報告)
アミ(プロフ) - ののか❁さん» わ〜！ありがとうございます！冨岡さんですね、OKです！ (2022年1月8日 15時) (レス) id: af4182423c (このIDを非表示/違反報告)
ののか❁ - 今日この作品を見つけて一気見しちゃいました〜！面白かったです！オチは冨岡さんがいいです！投票日に間に合って良かった〜！笑 (2022年1月8日 14時) (レス) id: 2aa09168c0 (このIDを非表示/違反報告)
流希愛 - 続編作って下さるなんて感激です〜！オチは煉獄さんがいいかなと思います♪ (2022年1月8日 14時) (レス) id: 2aa09168c0 (このIDを非表示/違反報告)
りぃな - 完結おめでとうございます！今回も面白かったです✨冨岡さん希望です！ (2022年1月8日 13時) (レス) id: 2aa09168c0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
