10つの光 ページ11
ピンポーン
ピンポーン
ピンポーン
『はぁ…』
さっきからチャイム音が鳴り止まない。
まだ朝の七時だというのに。
私は隣で寝ている恵くんと知くんを起こさないようにそっとベッドから出る。
『…はい。』
ドアを開けると中年の男性三人が立っていた。
｢警察の者です。朝早くにすみません。例の子供二人を迎えに来ました。失礼します。｣
『は!?』
そう言って警察官は寝ている恵くんと知くんを半ば強引に連れてきて、車に乗せようとする。
恵｢やだっ、母さん！｣
『恵くん！ちょっと待ってください！』
迎えの車が来るとは聞いていたけど、まさかこんなに早いなんて…
『まだこの子達、朝ご飯も食べてないんですよ!?』
｢失礼ですが、この子達には少しでも早く元の家に帰ってもらわないと。お父様も心配されているようですし…｣
心配？
子供を虐待する親が心配するわけがない。
どうして皆それに気づかない？
『では、この子達と少し話す時間を下さい。』
｢…分かりました。一分だけですよ。｣
何とか許可をもらい、二人に向き直る。
恵｢母さん…｣
知｢ママ…｣
『二人とも…本当にごめんね、力になってあげれなくて。』
恵｢母さんのせいじゃないよ。｣
二人は私を責めるどころか慰めてくれる。
自分より私の心配をするなんて、なんて優しい子なんだろう。
『お腹空いたら、これ食べて。』
そう言い、二人の前にクッキーを差し出す。
きっとあの家では、ろくに食べ物を貰えないだろうから。
『…それと、これ、遊園地で買ったんだ。』
そう言って、ポケットから取り出したのはキーホルダーだった。
恵くんには赤いバラ、知くんには青いバラをあげる。
『辛い時、苦しい時、泣きたい時、これをぎゅっと握りしめて、楽しかった日々を思い出して。そしたら、気持ちが楽になるはず。
…我慢しなくて、いいからね？』
そう言って二人を抱きしめる。
恵｢母さんｯ｣
知｢ママ、ありがとう。｣
｢…時間です。車に乗ってください。｣
警察官はそう言い、二人を車に乗せる。
『ちょっと！』
私の叫びも虚しく、車が発進する。
恵｢母さん！｣
知｢ママ！｣
『待って…！』
急いで車を追いかけるが、石に躓いて転んでしまう。
『うﾞっ……』
痛さと悔しさで涙がにじむ。
部長が慰めの言葉をかけてくれるが、それも今の私には聞こえない。
『部長、私仕事しばらく休みます。』
それだけ吐き捨ててから私は家に飛び込んだ。
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はる(プロフ) - アミさん» 返信遅れてすみません(><)共感してくれてめっちゃ嬉しいです！！ああいう子に惹かれます笑私もお友達になりたいです~！周りの子あんまり映画見てなくて^^;ぜひぜひ！！私が主様のボードに行けばいいですか？(詳しく分からなくてすみません泣) (2021年8月21日 21時) (
レス) id: 775a820581 (このIDを非表示/違反報告)
アミ(プロフ) - はるさん» え、待って、めっちゃ分かります!佳主馬に似てますよね!!!私もずっと思ってました！もしかして運命ですか？((殴もうお友達になりたいくらいです!!!よかったらボードで一緒に話しませんか？急ですみません！ (2021年8月18日 21時) (レス) id: af4182423c (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - アミさん» 小説作ってくれてありがとうございます（歓喜）自分で書くとなんか違うなってなっちゃうんですよね^^;恵くん、サマウォの佳主馬に似ててちょっと憂いのある感じがたまらんです…！登場した時からこの男の子いいなってなりました笑 (2021年8月18日 20時) (レス) id: 775a820581 (このIDを非表示/違反報告)
アミ(プロフ) - はるさん» ですよね、ですよね!私も映画見てからめっちゃハマったんで、いっそのこと小説作っちゃおうってなりました笑私も恵くん好きです（おまわりさん、この人です） (2021年8月17日 22時) (レス) id: d1ce3b19d9 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - 初めまして！映画見てからずっと小説探してて、この小説にたどり着いたんですけどめちゃめちゃ面白いです！！更新楽しみにしてます^_^私も(凄い年下ですが)恵くん大好きです！(犯罪) (2021年8月17日 21時) (レス) id: 775a820581 (このIDを非表示/違反報告)
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