未練、想い【番外編】

・浮気？ ページ28

・付き合ってる
・五条side




「ただいま〜」




3日ぶりの帰宅。深夜になったけど1日早く帰って来れた。
Aは寝たのかな。帰るって連絡したけど返事なかったし。


玄関で靴を脱ぐべく電気を付けると、知らないスニーカーが並んでいた。Aのじゃない。



え、家に連れ込んだ感じ？浮気？

浮気されるような事したっけ、とグルグル頭が回る。



リビングを覗くと静まり返っていて、電気も付いていない。

……まさか、ね。



恐る恐る寝室に入ると、布団に包まる2人の姿があった。



電気を付けるとAが目を覚ましたのか、もぞもぞと動いた。




『…あれ、悟…？明日帰って来んじゃなかったの？』

「……1日早く帰れそうだったから、」




焦る様子もなくベッドから降りて近寄ってきた。

パジャマだけど衣服は身につけてるし、そう思ってたらもう1人が気付いたのか布団から顔を出した。




「……なんだ、硝子か。」

『今日帰って来ないと思ったから硝子お持ち帰りしちゃって……ごめん。』

「浮気かと思った〜焦った、A〜」




徹夜明けの硝子と飲みに行ったはいいけど、珍しく硝子が寝てしまって連れて帰ってきたらしい。


連絡したと言われて携帯を確認するとメッセージが届いていた。

ちゃんと確認せずに僕もメッセージを送っていたのだ。




「…ごめん帰るから、」

『硝子ダメ、泊まって。悟はソファーで寝てもらうから。』

「それは流石に悪いだろ。」

『無理に付き合わせた私が悪いからお願い、寝て。』




硝子を再びベッドに寝かせて頭を撫でているA。

しばらくして、ゆっくりと立ち上がり手を引かれて寝室を出た。




『硝子寝た。勝手に連れ込んでごめんなさい。』

「ほんとにびっくりした。」




3日ぶりのAを抱きしめて、肺いっぱいにAの匂いを吸い込んだ。


これぞ癒し。また明日から頑張れる。


サッとシャワーを浴びて、ソファーに座るAの横へ座った。




『…ごめんね、せっかく帰ってきたのに。硝子が寝てるしベッドは譲れない。』

「いいよ、急に帰ってきたの僕だし。」




Aの頭を撫でて、おでこにキスをする。




「おやすみA。」

『おやすみ。明日は全力でマッサージします！』

「そりゃ楽しみ。」




寝室へ入るAを見送って、ソファーに寝転がる。


こうやって寝るのもたまには悪くないかな。





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