喧嘩ばかりの君と【五条悟】

第六話 ページ7

それからは何度も会うことになる

でも私たちは大人の前ではいい子でいた

母「本当に悟さんとAさんは仲がいいのね」
　
悟と私の母はよく騙されていた

2人だけになると
　
「悟おぼっちゃまは、お買い物も1人でできないんですよね？」

五条「なめんな。自動販売機だって使える」
　
「コンビニに行ったことは？」

五条「....ない」
　
「え。本当に？」
　
こくりと頷く悟を見て
　
一緒にコンビニに行ったこともある

「初めてのコンビニはどう？」

五条「なんでも売ってるのな。24時間やってるのはすげー」

「確かに。そんな夜に行ったことはないけど」

もう帰ろうと歩き出すと
　
五条「ありがとな」

思ってもない言葉がかけられた
　
「どういたしまして」

お礼なんて言えるんだ。
　
と思ったことは言わないでいた

だって、その言葉が嬉しかったから


＊＊＊


そして時間が経ち
　
あっという間に
　
18歳の誕生日

家入「Aおめでとー」

夏油「おめでとう」
　
五条「おめでと」
　
「ありがとう！」
　
教室でみんながお祝いしてくれて

ケーキをみんなで食べて

とても楽しかった

「硝子」

硝子が振り返り

「今日はありがとう」

そう言ったら
　
ぎゅうっと抱きしめてくれた
　
家入「なんかあったらすぐ言いなよ」

「うん。ありがとう」
　
クラッカーなど、散らかったものをみんなで片付けて
　
名残惜しく最後まで教室に残った

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