喧嘩ばかりの君と【五条悟】

第五話 ページ6

アレはいつだっただろうか
　
小学1？２年生だっただろうか

呪術の家柄が集まる機会が何度かあり
　
大きなお屋敷に入って

「丁度同い年ですわ」という

母の嬉しそうな声が聞こえて

私の目の前に現れたのは白い髪に青い瞳の
　
綺麗な子
　
悟だった
　
でも、どこか異質だった

私と同い年なのに
　
大人は、私と悟に対する態度や姿勢が何故か違った
　
空気読んだ方がいいかも、と思い
　
五条「おい、ちんちくりん」

と呼ばれても
　
五条「お前こんなのもできないの？」
　
とバカにされても
　
ニコニコした
　
コイツ嫌い。とは思ったが
　
なんとなく空気を読んだ方がいい気がして
　
すると大きなため息をつかれ
　
五条「帰っていいよ。つまんねーな」
　
と言われ
　
丁度庭の隅

大人が誰も居ないところで
　
その子を、五条悟を
　
私は殴ってしまった

気性が荒い方でもない

落ち着きがない子でもなかったが
　
コイツだけは許したくなかった
　
五条「なにすんだよ？！」

「....なんかイラッとしたから」
　
という、殴った事をなんとも子供らしい言葉で終わらせた
　
でも、何故か悟はその事を誰にも言わなかった

怒られるとヒヤヒヤしたのを今でも覚えている
　
これが悟との初対面
　
まぁ、最悪だったという訳だ

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