喧嘩ばかりの君と【五条悟】

後の後の話　3 ページ33

Aの体調が悪くて何度か代わりに任務に行っていた
　
五条「ねぇ、本当に平気？」
　
今度の任務は2週間と少しかかる予定
　
「平気でしょ。身体は頑丈なはずだし」
　
しばらく寝てれば治るって、気にせず行ってらっしゃいと見送られてしまった
　
あわよくば他の奴に任務を任せて
　
Aの看病をしていたかったのだがそれもできず
　
任務に行って少し時間が空くと
　
顔色の悪いAが脳裏をチラつく
　
五条「伊地知ー、ちょっと休憩もらうよー」
　
伊地知「あ、はい。え？ちょっと五条さんどこに？！」
　
飛んで家に帰って
　
寝ているAの顔色を見る
　
何度かその繰り返しをしていて
　
いつだったか、頬を触った時に

Aが起きてしまった
　
五条「あ、ごめん。わざと起こしたわけじゃないんだけど」

「....悟？あれ、もう帰ってきた？」
　
五条「いや、あと1週間くらいは帰れないかも」
　
Aの手を握ると
　
力なく握り返してきて
　
なんか言ってたけどよく聞こえなかった
　
五条「もう一回言って」

「帰ってきたら...一緒にいようね」
　
繋いでいた手を頬に寄せて

「...1人じゃつまんない」
　
起きてるんだか、寝てるんだか
　
五条「それ、目見ていって欲しいんだけど」
　
たまらなく嬉しかったのを覚えてる

後の後の話　4→←後の後の話　2

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す