喧嘩ばかりの君と【五条悟】

後の話　2 ページ29

五条「さっきから何。どうした？」
　
「ん？いや、なんでもない」
　
じっと見すぎたのか、悟が顔を覗き込んできた
　
五条「もしかして結構飲んだ？気持ち悪い？」
　
「うん。結構飲んでしまった。でも全然大丈夫」
　
五条「吐くんなら俺のいないとこで吐いてね」
　
「介抱してくれないんかい」

五条「だって自業自得じゃん」
　
「へー。そういう冷たいこと言うんだ。可愛い可愛い嫁が苦しんでいるのに放っておくんだ」

五条「ははっ。Aってそういう冗談言えたんだ」
　
じゃあ介抱してあげますよって

手を握ってくれた

「...お見合いの時も、悟がわざわざ連絡してくれたんでしょ？」

五条「は？」

歩いていた悟が止まった
　
「今日聞いたんだけど」
　
しばらく沈黙
　
五条「一生バレないと思ったのに」
　
くそ、硝子だな、と舌打ちをしている
　
「なんで言わなかったの」

五条「えぇ...それ聞く？」

「聞くに決まってるじゃん。だって今日結婚式だったし」
　
五条「関係なくない？」
　
「悟と一生一緒だもん。いずれ分かったことだもん」
　
五条「...Aが誰かと結婚して、そいつのこと好きになるのも嫌だったし」
　
五条「嫌いなやつでも結婚するって言うから、俺でもいいじゃんって思ったんだよ」
　
あー、もう言いたくなかったし言うつもりもなかったのにっと呟いてる
　
「悟」

服を引っ張って

悟にキスをした
　
ポカン顔の悟
　
「隙あり」

そう言って走って逃げた
　
五条「....マジで帰ったら覚えてろよ酔っ払い」

その後のことは、ご想像にお任せしよう

前の話→←後の話　1

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す