喧嘩ばかりの君と【五条悟】

第二話 ページ3

「ただいま」

ドアを開けて入ると

母「おかえりなさい。Aさん」
　
母がにこりと笑って出迎えてくれる
　
その笑顔に、安心する
　
家族3人で、夕食を食べる
　
父「高専はどんな様子だい？」

「今は体を鍛えてる。これ以上級は上がらないから、筋肉だけでも増やそうかなって」
　
母「あら。いいのよAさん。だってあなた1級術師じゃない。十分すごいわ」
　
父「そうだよ。無理しなくていいんだ。無事に帰ってきてくれれば、それでいいんだから」
　
父と母は
　
私の本当の親ではない

私は養子として引き取られた、らしい

赤ん坊の時だったので覚えてはないが
　
両親はしっかり私に伝えてくれた
　
最初は動揺したが
　
なんだか、納得することもあったから
　
受け入れて生活している
　
私は両親に恩返しがしたい

父「来月で18歳になるね。前にも話したことだけど、本当に」
　
「大丈夫だよお父さん。覚えてる」

母「でもAさん、嫌だったら言ってくれていいのよ」

心配そうに、私の手を取る母
　
「好きな人もいないし、全然問題ないよ」

私は来月、18歳になる

そして18歳になったら

「ちゃんとお見合いして、結婚するから」

家柄で決まった人と、結婚すること
　
これが私にできる

育ててくれた両親にできる
　
最高の恩返し
　

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