第十七話 ページ18
五条「なんか...その言葉だけ聞くと重いな」
いつものように冗談のつもりだった
いつもみたいに
軽い感じで言ったつもりだった
でもAの顔を見たら
言ってはいけなかった、と痛感した
「ごめん、本当そうだわ。何言っちゃってんだろ。忘れて」
「じゃあね。悟。今日はありがとう」
俺に背を向けて歩いて行く
五条「A、待てよ」
そんな顔をさせたかったわけじゃない
呼び止めても、Aはこちらを見ない
追いかけて
五条「オイ。呼んでんだよさっきから」
腕を掴み
引き止める
「....何?」
五条「今のは俺が悪かった。冗談が過ぎた」
「いいよ。そもそも、悟と結婚なんてできるわけないし」
五条「はぁ?」
何言ってんの、コイツ
五条「なんなの。じゃあこの見合いってなんなんだよ」
「だって、私と結婚したって、悟にとって何も...プラスにもならないじゃん?」
声が震えているのが分かる
「香月家は呪術の家系だけど、私は違う!なにも引き継いでない。ただ呪力があるから、見える側だから、養子としてきただけなの。悟がそんな私と結婚していい事なんてないのよ」
「私のせいで、こんなことに巻き込んで、本当に悪いと思ってる」
「だから気にしなくていいから。本当にごめん。もう1人にして」
俺の手をすり抜けて
Aは歩いて行く
何もいえなかった
そんな事考えてたなんて、知らなかった
ずっと我慢してたんだ
でも、なんで俺のことばかり気にしてるんだよ
俺のこと、嫌いだろ?
それに、家の都合で勝手に結婚相手見つけられてんだぞ
俺のことを気にすることなんてないだろ
だって俺は
Aが他のやつと結婚するのが嫌だったんだ
なのに、おっさんでも、嫌いなやつでも絶対結婚はするって言うから
俺にとって、全部好都合だったんだよ
五条「マジで最悪」
自分が嫌になる
271人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆっきー - いてゃこはさん» はじめまして!ありがとうございます!天才だなんてとんでもない!道端に転がった石ころのような人間です(意味不)子供の話!実は少し考えています!できたら載せさせてください(土下座) (9月18日 9時) (レス) id: ffcbb551b8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっきー - 琥珀さん» はじめまして!ありがとうございます...!!!お言葉が嬉しすぎて涙です...!!がんばります!!! (9月18日 9時) (レス) id: ffcbb551b8 (このIDを非表示/違反報告)
いてゃこは - 初コメ失礼します!完結おめでとうございます!いや!ほんとに天才ですか?(語彙力皆無)ありがとうございます!この2人の子供が生まれる話とか見てみたいなーなんて思いました (9月16日 23時) (レス) @page29 id: db143838d3 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀(プロフ) - 初コメ失礼します!完結おめでとうございます…!終始にやにやしながら読ませて頂きました☺️文章とかがとっても読みやすくて、尊敬してます…!!ぜひこれからも頑張ってください! 一読者として陰ながら応援してます! (9月16日 23時) (レス) @page29 id: 2c6daaf2a5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ゆっきー | 作成日時:2023年9月12日 23時