喧嘩ばかりの君と【五条悟】

第十四話 ページ15

母「あら、Aさん素敵。可愛らしいわ」

淡い色の花柄のワンピース

髪もまとめて
　
メイクも自分でやったけど
　
本当に悟とデートをするという現実味がない
　
両親から前日に聞き

集合時間と場所だけ伝えられて行くのだが

まず、悟は来るのか？

1人でずっと来ない相手を待ち続けることになるんじゃないだろうか
　
まぁ、そしたら1人でお買い物をして帰ればいいか

車で送ってもらって
　
約束の場所に近づいていくと

いた

咄嗟にしゃがんで隠れてしまった

いる

悟がいる

しかも、女子に声かけられてる

なんでずっとスマホいじってんのよ

よく見なよ、アンタの横にいる3人組は完全に一軍女子だよ

すると私のスマホが震えた


五条悟今どこ?

　
もうついてるんだけど

流石にその一軍女子の間に割って入る勇気はない


Aとりあえず、そこにいる女子に反応してあげれば?


と送ったら
　
悟が辺りを見始めた

いや、早く反応してあげて
　
それかどこかへ追いやってくれ頼む

電話が鳴って
　
出る

「...ハイ」

五条『俺を待たせるなんていい度胸してんな』

うわ

これバレたかも

と思いもう一度悟の方を見ると

ちゃんと私の方を見て電話していた
　
目があったのにも関わらず

往生際悪く、また隠れた
　
「いや....ごめん。あの女子の中に入ってく勇気はなかった」

五条『ふざけんな。追っ払えよ。あーいうのは』

「自分でやってよ」

五条『ご丁寧にフルシカトしてただろうが』
　
五条『「で？」』
　
五条「お前はなんでずっと隠れてんの？」
　
電話越しじゃなくて

上から声が降ってきた

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