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眠れない ページ22

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さっきまで眠かったのが嘘みたいに暴れる心臓を必死に落ち着かせる。



『じゃあ、私ここから歩いていくね。ほんとにありがとう。おやすみなさい。』

JK「ちょっと待った。おかしいでしょ。俺が歩いていくから、Aヌナはホテルの前まで乗っていきなよ。」

『だめ。その方がおかしいよ。こんな時間だけどコンビニの中もホテルの前もグクくんのファンだらけだよ。絶対降りちゃだめだからね?すいません運転手さん、あそこのホテルの前に付けて下さい。』




ホテル付近のコンビニでタクシーを停めてもらって、降りようとするグクくんを制し無理矢理一人で降りた。






『うわー、すっかり遅くなっちゃった。』




明日チェックアウトだし、メンバーとスタッフの皆さんは朝早くホテルを出発するだろうからお見送りもしなきゃだけど早く起きれる自信無いなあ。




もうすっかり酔いも覚めて、なんならグクくんにドキドキさせられたせいで頭は冴えちゃってる。


さっきは今にも眠りそうだったのに。



嬉しい気持ちと、心をかき乱されて悔しい気持ちが入り混じって複雑。




グクくんからしたら特に意味の無い気まぐれな行動だったのかもしれないのに。



きっとそこに手があったから繋いだだけ。



ってそれじゃあアルピニストの女たらし版みたい。




前に何かの話をしたときにユンギがグクくんは女嫌いって言ってた。



女嫌いの女たらしなんて聞いたことない。



期待しちゃいたい気持ちを押し込めるように無理矢理自分に言い聞かせる。



だって、慣れない日本なのにわざわざ迎えにきてくれて、タクシーまで運んでくれた。車内ではずっと手を握られたままだったし。そんなの期待しないほうが難しい。



たまたま電話したら私が酔いつぶれそうになってたから迎えに来てくれたんだとしても、それでも期待する理由はまだある。



私の考えが都合良すぎるのかな。




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ひねくれてる本心→←もてあそばれてる



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作者名:ゆん | 作成日時:2019年4月15日 20時

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