合わないタイミング ページ2
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You side
防弾少年団と会えなかった一週間が終わり、今日は久しぶりに彼らに会える。
立て続けに行われていた授賞式も今日でやっと終わり。なんだかみんな既に気の抜けたような顔をしてるのが気になるところだけど。
ずっと会いたいと思ってたグクくんとは目は合うけどお互いに話しかける事はせず、近くに居るはずなのに遠く感じた。
授賞式前のひと息付ける束の間の空き時間。
準備を終えたメンバーはみんなそれぞれ好きなことをしていて、私はホソクに日本語を教えてる。というのは名目で、本当はホソクからの事情聴取。
JH「ジョングクと話できた？」
『まだ･･･終わったらちゃんと話そうと思ってるよ。』
JH「そうだね、今は本番前だしね。」
『ホソク、この前は話聞いてくれてありがとね。』
JH「友達だって言ったじゃん。頑張ってね。」
誰にも聞こえないようにコソコソ話していると慌てた様子のマネージャーさんがドアを勢いよく開けて楽屋に入ってきて、みんなの視線が集まる。
RM「ヒョン、どうしたんですか？」
マネージャーさんの視線はこちらを向いている。
MN「ホソク、それからジョングク、話がある。」
なんだろう。ただ事では無いような雰囲気。
一瞬私も見られた気がしたけど気の所為だったのかな。
二人は本番が始まるギリギリまで戻って来なくて、戻って来たと思ったらすぐに会場入りしてしまった。
気になるけど、聞けなかった。
私が踏み込んでいい話じゃない。
本番が終わってメンバーのみんなが戻ってきてもグクくんだけは居なかった。
どうしたんだろう。マネージャーさんも居ないし、やっぱり何かあったのかな。
JH「ごめんAヌナ、俺余計な事したかも。」
『どうしたの？』
部屋に入ってくるなり謝るホソク。
ホソクには助けられた記憶しかないのに。
JH「ジョングクには今日は話できないと思う。別のスタッフが運転してくれるらしいから、俺たちと帰ろう。」
ホソクの言う通りメンバーが帰る準備が出来たところでマネージャーさんじゃないスタッフさんが迎えにきてくれた。
車内ではテヒョンとジミンに挟まれてホソクに話を聞くことが出来なかった。
何もわからないまま家の前で降ろされた。
バンを降りる時に見えたホソクの申し訳なさそうな顔が頭から離れてくれなかった。
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作者名：ゆん | 作成日時：2019年4月15日 20時
