親切なお兄さん ページ4
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「チケット見せて」
ぼーっと考えていたら、私の手にあるチケットを見て言う目の前の男の人。
メイクしてるからわかりにくいけどたぶん年下かな？
ちらっと見せたら出てきたところの通路って書かれた番号を確認してこちらを見る。
「あー、この席もっとあっちだよ。ここに32って書いてあるでしょ、20のとこから入って。」
うわー、なんか慣れてるっぽい。私がずっと迷ってたのが嘘みたい。
相当ライブに来てるんだろうなあ。
ウンヒも今回のツアー、先月の海外公演も行ったとか話してたし。
『ありがとうございます。』
どうやら私は見当違いなところにいたみたい。
そういえば入る場所もわかんなくて話しかけた入口のスタッフさん、「違う入口ですけどもう開演してるのでここから入って下さい」って言ってたっけ。
その時、一瞬会場内が静かになって、その後すぐに歓声があがる。
あ、曲が終わったのかな？
親切な彼もまたそれに気づき視線をカーテンで閉じられてる会場へと向ける。
「楽しんできてね。」
『はい、ありがとうございました。お互い楽しみましょうね。』
楽しんできてねって何だか自分のライブみたいな言い方で笑っちゃうけどそれくらい私はにわかに見えたんだろうか。
あの人はトイレに行くところだったのかな？せっかくのライブ中なのに時間とらせちゃって申し訳なかったな。
彼に教えられた通り進んでいけば私のチケットに書いてあるのと同じ20っていう通路があって、カーテンを潜っていったら親切なスタッフさんが声を掛けてくれて座席まで案内してくれた。
ていうか最初のあのスタッフの人、ここまで案内してくれたらよかったのに。
怪しそうな目で見られてたけどあの人が教えてくれてたら私も彼も時間を無駄にしなくて済んだのに。
ちょうど歌が終わってみんな映像を見てる時だったみたいで
『ウンヒー、ごめんお待たせ。』
「あ、A！迷わなかった？大丈夫？」
『うん、迷ってたら親切なファンの人が教えてくれたから大丈夫。』
「よかった。まだそんなに経ってないよ。これからだよ、ライブは。私の推しのテテのソロもあるからね！」
『テテ？それ名前なの？』
興奮しきってるウンヒにあの大きなバッグに入ってたペンライトを強制的に持たされて、ファンの歓声と共にすぐに曲が始まった。
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ゆん(プロフ) - ぼくさん» ありがとうございます！頑張りますので最後までよろしくお願いします。 (2019年3月28日 13時) (
レス) id: 15eb2fffb9 (このIDを非表示/違反報告)
ぼく(プロフ) - はじめまして、とても素敵な作品をありがとうございます〜すっごく素敵なので、更新楽しみに待ってます〜！ (2019年3月28日 12時) (レス) id: 3804fd5d86 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆん | 作成日時：2019年3月25日 16時
