拗ねたマンネ ページ18
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『ごめん、もう一度言って？』
JK「Aヌナ、前に俺が連絡先教えてって言ったらダメって言った。」
ああ、はじめて会った日の事を言っているのか。
そんなのあの時はこうなるなんて思っても無かったんだから仕方ないのに。
そう言っても今の彼は納得してくれないんだろう。
早く行かなきゃ行けないのに全く動く気のないグクくん。
『グクくん、あの時はごめんね。』
JK「ごめんはあの時にも言われたよ。」
あ、これめんどくさいやつかもしれない。
まだ短い期間だけど、そう思えるくらいには密度の濃い時間を過ごした。
こういう時、大人っぽく見えてもマンネなんだと実感する。
『そうだったね。じゃあ、今度は私から言わせて？』
JK「ん。」
『グクくん、連絡先教えてほしいな。』
JK「いいよ。」
たちまち機嫌がよくなるグクくん。
よかった、収録間に合いそう。
まるで子供を相手にしてるような気分になってることが可笑しくて、思わず笑った。
仕事用の連絡先を交換したら、不満そうに俺もこっちなの？なんて聞かれるから仕方なくプライベート用も教えてあげた。
『みんなには内緒だからね。』
JK「言わないよ。言ったらみんな知りたがるし。」
『そういう意味じゃないんだけど。ほら、急いで。』
JK「ありがとう、行ってきます。」
『行ってらっしゃい。ファイティン！』
ちょっと前のことなのに懐かしくなる。
美容室を出て、グクくんに連絡したらすぐに電話が掛かってきた。
美容室と宿舎は近いみたいで、歩きながら電話に出る。
『グクくん？今宿舎向かってるよ。』
JK「どこ歩いてる？」
『大通りから逸れた公園の近くだよ。着いたら連絡するね。』
JK「迎えに行くよ。」
『大丈夫だよ。誰かに見られたら大変だもん。』
JK「もう出たから。」
『でも･･･』
迎えに行くなんて無謀なことを言い出すグクくんを必死に止めようとしてたら目の前に見える彼の姿。
グクくんって言っても聞かない子なんだね。
JK「Aヌナ。」
『もうっ、ダメって言ったじゃない。』
JK「大丈夫だよ。暗くなってきたし誰も気付かないから。」
『最近私の言うこと聞いてくれなくなったね。』
JK「そう？最初からでしょ。」
『あはは、確かに。』
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ゆん(プロフ) - ぼくさん» ありがとうございます！頑張りますので最後までよろしくお願いします。 (2019年3月28日 13時) (
レス) id: 15eb2fffb9 (このIDを非表示/違反報告)
ぼく(プロフ) - はじめまして、とても素敵な作品をありがとうございます〜すっごく素敵なので、更新楽しみに待ってます〜！ (2019年3月28日 12時) (レス) id: 3804fd5d86 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆん | 作成日時：2019年3月25日 16時
