自覚する日 ページ9
私はふと前にオフィスで話した話を思い出した。
あの時は確か拓司と初めて会った時の話を話したんだっけ…
最後には山本君に、いつから拓司のことを好きだって気付いたのか聞かれたのか…
その日のことはハッキリと覚えている。
私が自覚したのは高３のクリスマスイヴ…
拓司と同じ大学に行きたくて必死に勉強をしていたあの頃…
ー高３の12月24日ー
私はクリスマスイヴとか関係なく塾で自習していた。
もちろん彼氏なんていない。
『さようなら。』
先生に挨拶をして、私は塾から出た。
私の前を手を繋いで歩いていくカップルが通って行く。
……関係ない。
そう思っていたのに、なぜか急に拓司の顔が頭に浮かんだ。
『いやいやいやいや…』
私は頭に思い浮かんだ拓司の顔を消すように首を激しく横に振った。
寒いから…
うん、寒いから少し寂しくなっただけ。
『帰ろ。』
独り言ばっかりだけど、そうしないとまた頭に出てきそうだった。
私は家に帰るために歩きだした。
♪〜
歩いていると携帯の着信音がなって、画面を見るとそこには
【伊沢拓司】
の文字。
タイミングが良いのか悪いのか分からないけど、私は電話に出ることを躊躇った。
でも、コールは何回なってもなりやまない。
『もしもし…』
私は何かは分からない覚悟を決めて電話に出た。
伊沢「あ、A？出てくれて良かった。」
『…どうしたん？』
伊沢「いや、急に声聞きたくなって…」
『何それ…w』
伊沢「別にいいだろ！」
私が拓司のことを考えた時、拓司も同じく私のことを考えてくれていたと思うと自然と口角は上がった。
『……大学一緒やといいね。』
伊沢「そうだな。」
そのためには私はもっと勉強をしないといけない。
拓司もそう思って勉強してくれていたら良いなって思った。
「拓司ー！行くよー！」
え…？
電話の向こうから拓司の名前を呼ぶ可愛い女の子の声が聞こえた。
伊沢「おぉ。」
その女の子に返事をする拓司の声を聞くと、勝手に涙がこぼれ落ちた。
伊沢「A？」
『電話はいいから、はやく行きなよ。』
伊沢「え？」
『じゃあね。』
私は拓司の言うことなんて聞かずに電話を切った。
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ﾆｭｳ(プロフ) - 梨子さん» 詳しくありがとうございます！どこにでも当てはまるように(w)訂正しました。東大の仕組みは難しいw (2020年6月11日 15時) (
レス) id: 1d82ba3bb7 (このIDを非表示/違反報告)
梨子(プロフ) - 教育学部は文科�稽爐任垢諭�珍しい仕組みなので分かりづらいですよね！ (2020年6月11日 15時) (レス) id: 89fd41927b (このIDを非表示/違反報告)
ﾆｭｳ(プロフ) - 梨子さん» コメントありがとうございます！申し訳ないです！私の学力は東大には全く届かないので、調べていなかった！！教えていただきありがとうございます！ (2020年6月11日 15時) (レス) id: 1d82ba3bb7 (このIDを非表示/違反報告)
梨子(プロフ) - 初めまして！少し気になったのですが、東京大学は学部ごとに入試を行わず入学時は全員教養学部で、3年進級時に学部を振分ける仕組みだったと思います。もしご存知でしたら申し訳ありません。これからも更新楽しみにしています。イラスト大好きです！ (2020年6月11日 14時) (レス) id: 89fd41927b (このIDを非表示/違反報告)
ﾆｭｳ(プロフ) - 姫坂さん» あっていて良かったですw (2020年6月9日 10時) (レス) id: 1d82ba3bb7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ﾆｭｳ | 作者ホームページ：http://assubaru
作成日時：2020年5月30日 2時
