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薄暗い部屋


生ぬるい空気


重なる唇





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わたしはあなたを求めていい・・・?




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曖昧だったわたしたちの関係をこのキスが終わりにしていく





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唇が離れ


彼がゆっくりわたしの目を見る


ここで一線を越えてしまったらダメな気もした


でも一夜でもいい


それでもいいから今日だけ


わたしだけの彼にしたかった




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わたしは彼の首に腕を回し


次は自分から唇を重ねる





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このキスは今の関係をもっと曖昧にさせるだろうか




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彼はわたしの腰を抱くように手を回し


首の角度を変えキスをする


ぬるく湿った彼の舌が絡まる



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これはお酒のせい?


後のことなんて何も考えず


ただ今彼でいっぱいになりたかった


今はわたしのことだけ見てほしかった





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唇を重ねたまま移動し


見えるベッドルーム


普通のベッドより大きいサイズ


それを見て、あのホストクラブで飲んだ後


ここに誰かを連れてきているんだろうと頭をよぎる






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「A…」





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耳元で名前を呼ばれ


彼のザラザラした声がわたしの身体を反応させる


その瞬間さっきよぎったことなど考えもしなくなった


首筋にキスを落とし


彼の手がわたしの腰を撫でる





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「ユン…ギさん…」
「A…」




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レース越しに入る月明かりだけの部屋


彼の表情はうっすらしか見えないけど


今までよりもっと愛おしく感じた





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意外にも筋肉質で太い腕


うっすら見える腹筋の線


白い肌


彼の全てにわたしの心拍数は上がる




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「Aキレイ」






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長くてでもあっという間で


ダメとわかっているのに涙が出るほど愛しくて


このまま時が止まればいいと思って


2人の荒い呼吸と乾いた声が響き合い


わたしは彼と一線を超えた

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izumo(プロフ) - 10話を公開にし忘れておりました。申し訳ございません。 (2022年9月3日 23時) (レス) id: d7ceddd94b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:izumo | 作成日時:2022年3月12日 1時

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