夜の彼-夢編-【YG】 (ページ16)

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何でだ？夢か？

疲れて幻覚見てるのか？

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なぜか今グクさんがわたしの家のキッチンに立ってラーメンを作っている

ラーメンを作るのプロだとか何とか言って

今キッチンでラーメンを作っている

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「お待たせしました」
「おいしそ〜」

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謎な状況ではあるがお昼から何も食べていないわたしは

究極にお腹が空いている

わたしはキッチンからお箸を持ってきて2人で向かい合う

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「い、いただきます」
「いただきます」

見る感じ赤い色をしているので多分坦々麺

「辛っ！」
「あはははっ」
「げほっ、でも…美味しい」

思ったより辛くてびっくりして水を飲む

それを見て笑ってるグクさん

彼も一口ラーメンをすする

「何かあった時は刺激的なものが美味しいでしょう？」
「確かに、めちゃくちゃ美味しい」

思ったより辛かったラーメンに自然と笑顔が溢れる

「ちょっと辛くしすぎたかな？」

グクさんの額から汗がどんどん出てきた

腕もムキムキだし新陳代謝がいいんだ。

肩幅も広くて、誰かさんとは真逆のシルエット

わたしは立ち上がりラー油と引き出しからタオルを持って席に座る

「グクさんまだまだ」
「あ！」

彼のラーメンの中にラー油をもっと入れ

そしたら彼もわたしのラーメンの中にラー油を入れ

2人で汗をかきながらラーメンを食べた

「あー美味しかった！最高！」
「よかった、笑ってくれて」
「え、あ、すみません…さっきは」

グクさんはわたしに微笑み

2人の食器を台所に置きに立ち上がった

「あ、それはさすがにやるので大丈夫です！」

わたしは両手で持っている食器を無理やり奪う

一瞬グクさんの腕の中にいるみたいな体勢になってしまった

「分かりました、じゃあラーメン食べ終わったので俺は失礼しますね」

グクさんはぴょこっとわたしの横に顔を出して言った。

本当に綺麗な顔してるなと改めて思う。

「今日はありがとうございました」
「Aさん連絡先交換してください」
「え？」

グクさんはわたしの携帯をとってLINEを追加する

「何かあったら連絡してください、いつでもラーメン作りにきます」
「ふふっ、ありがとうございます」

玄関のドアを開けて帰ろうとした時こちらを振りむく

「確認なんですけど、Aさんはユンギさんのお友達…ですよね？」
「…はい」