弍拾参話 ページ25
江戸川コナンがAを疑うことは至極当然なことであった。
彼女は黒の組織のメンバーである安室透の親戚であり、同じ名字を名乗っている。
そして二人は普段から随分仲が良さげにしているのだ。
安室Aは白か黒か。コナンは未だそれを決めきれてはいないが、少なからずAのことを警戒していた。
そんなある日、自分が風邪で寝込んでいるところに大量の焼き芋を抱えて彼女がやってきたのだ。
びっくりするなという方が無理だろう。
『コナン様！お体の具合は大丈夫でございますか？』
｢わああああ！！！？？｣
いきなり部屋の扉からひょっこり顔を出したAに、コナンは布団を跳ね除けて後ずさりした。
慌ててかけたメガネは若干ずれている。
あまりにもびっくりされすぎて逆にAの方も驚いたが、耳と尻尾はなんとか出さずに抑え込む。
そしてニッコリと笑って部屋の中に足を踏み入れた。
『歩美様たちにコナン様にお届けするよう言われました！』
｢へ？え？焼き芋？｣
『小五郎様にお渡しして帰ろうと思ったのですが、やっぱり心配だったので上がらせて頂いたのです！』
｢そ、そうなんだ…？｣
いまいち話を飲み込めていないコナン。
彼にとってAは本当に考えてることがよくわからない人のうちの１人だった。
病人に焼き芋…？というコナンの視線に気づいたAは苦笑して言った。
『良かったら蘭様にお粥に混ぜてもらって下さい』
｢あ、うん…ありがとう…｣
なんとかお礼を伝えて布団の上に座る。
恐らくAの要件はそれだけだ。もう帰ってしまうだろう。
けれど、安室透の目がない場所で彼女になにかを聞ける機会はもうあまり訪れないかもしれない。
そう思ったコナンは、彼女を見上げて尋ねた。
｢ねぇAお姉さん！安室さんって小さい頃はどんな感じだったの？｣
『へ？』
｢安室さんってなんでも完璧だし、どんな子供だったのかなって！｣
突然のそんな質問に、Aは目を瞬かせる。
そして申し訳なさそうに笑って答えた。
『ごめんなさい、実は透様と出会ったのは結構最近なので私も知らないんです』
｢そうなの？親戚なんだよね？｣
『はい、でもまぁ…チョットワケアリデ』
｢な、なんでそんな片言…わけって？｣
『え、えーと…』
AもAで内心少し焦っていた。
降谷に言われた方法を必死で思い出し、実践する。
彼女は次の瞬間、急に顔を悲しそうに歪めた。
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やっち(プロフ) - 更新お待ちしてます (2022年4月24日 5時) (
レス) @page26 id: aabe067d77 (このIDを非表示/違反報告)
立夏(プロフ) - ベリナさん» わ〜！ありがとうございます…！！ずっと更新止まっててすみません！中途半端なところですしまた書きますね！！優しいお言葉、励みになります！本当にありがとうございます！！ (2019年2月23日 0時) (レス) id: 4a977019e9 (このIDを非表示/違反報告)
立夏(プロフ) - ベリナさん» わ〜！ありがとうございます…！！ずっと更新止まっててすみません！中途半端なところですしまた書きますね！！優しいお言葉、励みになります！本当にありがとうございます！！ (2019年2月23日 0時) (レス) id: 4a977019e9 (このIDを非表示/違反報告)
ベリナ(プロフ) - この作品もう更新はされないのでしょうか、、、？とても好きな作品なのでいつまでも心待ちにしております (2019年2月22日 21時) (レス) id: d785e007a4 (このIDを非表示/違反報告)
立夏(プロフ) - いちごって美味しいよねさん» こんにちは！いつもありがとうございます〜！こちらもよろしくして頂けると嬉しいです！！ (2018年11月16日 7時) (レス) id: 0fab2bc529 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：立夏
| 作成日時：2018年10月24日 21時
