出水先輩には大切な後輩がいます (ページ42)

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大規模侵攻６ページ42

出水side

B級合同と共に人型を倒してから、急いでAのほうに向かう。

絶対行くって言ったんだ。間に合ってくれ！！！

米屋や緑川と共に向かうと、Aが噂の新型を5体同時に相手しているところだった。

そのうち、仕留め損ねた1体がAに襲いかかる。

「アステロイド！！！」

ダメージがもとから入ってたためかギリギリ倒すことができた。

「……遅くなったな、A」

そう言うと、彼女は嬉しそうに俺の名前を呼んだ。

迅さんの未来ではこいつらを本部まで逃がすことができるかが運命の分岐点らしい。

「俺が弾で援護する。Aは弧月でぶっ倒せ」

そう言うと少しAは笑った。

『いつもの戦い方ですね、了解』

こないだ泣かせたときはどうしようかと思ってたけど…今はそんなこと気にしてる場合じゃない。

メガネくんのとんでもないトリオン量のアステロイドにも助けられ、着々と敵を倒していく。

しかし話を聞くと、メガネくんじゃなくて玉狛の女の子のトリオンみたいだ。A並のトリオン量だな…

「撤退戦のつもりだったけどうまくやりゃ全部殺せそうだ」

そう言って安心したのも束の間、

「鳥………！」

玉狛の女の子がそう呟いた。

見上げると、そこにはまた新たな人型近界民が、鳥の形をしたトリオンを飛ばしている。

『みんな逃げて！！！！』

鳥に当たったC級隊員が次々とキューブ化した。

武器もキューブ化するのか、、、厄介だな。

緑川が緊急脱出し、また形成が変わる。

「ハウンド！！！！！」

魚の形をしたトリガーを1つ残らず撃ち落とす。

「ヒヨコ1匹通すかよ！！」

ここで俺が食い止めればAたちを基地まで逃がすことができるはずだ。

でも相手の目的はなんだ…？

C級隊員には緊急脱出がないことがバレてるのか…？

トリガー使いの捕獲…それならトリオン量の多いやつを捕獲したほうが効率がいいはず。

てことは…

「京介！！敵の狙いはAと玉狛の女の子だ！！」

そう言うと、足元にとかげの形をしたトリガーが登っていることに気がつかなかった。

クソっ！意外とやらしいじゃねーか…

でも、足が使えなくなったからと言って逃げるわけにはいかない。