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村上鋼と荒船哲次 ページ32

Aside





太刀川さんとランク戦をやってヘロヘロになっていると、たまたまラウンジに鋼さんと荒船さんがいた。






『あっ!!鋼さんー!お久しぶりです!』






「A、久しぶりだな。」







鈴鳴支部にいるため、なかなか最近は本部に来れなかった鋼さんが今日は久しぶりにいて嬉しくなる。





『荒船さんも、新人の射撃手組の教育係お疲れさまでした!』






「ああ、Aもお疲れ」







帽子がトレンドマークの荒船さんは今日もクールでかっこいい。







この2人は師弟関係かつ同級生ということもあってよく一緒にいるのを見かける。







「ほら、ここ座るか?」







しれっと荷物をどけて席を開けてくれる鋼さん。






その間に私の飲み物を買ってきてくれる荒船さん。






2人とも…スマートすぎません?!?!






『なんかもう、、、太刀川さんとランク戦した後だと2人が神に見えます』






何言ってるんだ?と心配されるが、本当に2人とも優しすぎる…






「そーいえばさっきまでAがC級隊員をボコボコにしたって話で盛り上がってたぞ」






あーところどころ感じる視線はそのせいか…






「珍しいな。Aが本気で潰しにいくなんて」







少し笑いながら鋼さんはそう言った。







『あーなんかまたサイドエフェクトのことでずるいとか色々言われたんで』








荒船さんと鋼さんはなるほど、と頷いている。







「鋼も一時期そういうことあったよな。俺に勝って調子に乗ってたみたいだし?」







そう言って鋼さんのことを茶化す荒船さんは、相変わらず空気を読むのが上手いなぁと感じる。







『鋼さんはその時、どうやってメンタル復活させたんですか??』






鋼さんのサイドエフェクト「強化睡眠記憶」もきっと周りから好奇の目で見られてたんだろう。






すると、鋼さんは目を閉じて懐かしそうに言った。






「鋼は鋼なりのやり方で強くなっていいんだって来馬先輩が言ってくれたんだ」






『来馬さんが…?』






「ああ、わざわざ俺にまで話聞きに来てくれてな」







荒船さんがそう言った。






そっか。その言葉が鋼さんをさらに強くさせてくれたのか……






「近界民と戦うときは味方同士なんだから、きっとみんなAが強くてよかったって言うと思うぞ。これも来馬先輩の受け売りだけどな」






そのまま満足そうに笑って2人は席を立ち、防衛任務に向かった。

予知→←隊長



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作成日時:2021年10月20日 1時

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