訓練室にて ページ27
Aside
狙撃手組と分かれて、攻撃手組&銃手組を嵐山さんたちと担当する。
正隊員にどうしたらなれるのかの説明をした後、訓練室に移動した。
『じゃあ最初に対近界民戦闘訓練をします。トリオン切れもないし、ケガもしないので思いきり戦ってください』
いきなり戦闘訓練をするのかと驚く隊員たちも多かったが、これは毎回恒例の訓練内容だ。
今期の新人で1分切れる人はどれくらいいるかなぁ〜?
『あっ!!!風間さーーん!!!』
上の方に風間隊の3人がいるのを見つけた。
手をブンブン振ると風間さんは無表情ながら手を振りかえしてくれる。
そのまま3人のもとに行くと、どうやら遊真の話をしてたみたいだった。
『ほら、遊真あれだけ強いんだから、始末しなくてよかったでしょ?』
「素人の動きじゃないな。やっぱ近界民かぁ…」
感心する歌川と反対に菊地原は相変わらず不満そうだ。
「誰だって慣れればあれくらい余裕でショ。てか、なんでAはそんなに近界民の味方なの?」
『うーん、、、、境遇が似てるから、かな』
それを聞いて察したのか菊地原はそれ以上話を膨らませてこなかった。
「……なるほどな」
そう言って風間さんは下に降りて行った。
「訓練室を1つ貸せ、嵐山。迅の後輩とやらの実力を確かめたい」
『えっ!ちょっと風間さん!遊真はまだ訓練生ですよ!』
「そうです、トリガーだって訓練用だ」
嵐山さんと2人で止めるが風間さんの狙いは遊真じゃなかったみたい。
「ちがう、そいつじゃない」
そのまま風間さんが目を向けたのは
「おまえだ、三雲修」
まさかのメガネくんだった。
正隊員どおしの戦いに興味津々なC級隊員はざわざわしている。
「はいはい、終わった人はラウンジで休憩しよう」
さりげなく人を撒くとっきー、、、スマートすぎるよほんとに。
『嵐山さん、私も向こうで待機してますね』
めちゃくちゃ風間さんとメガネくんの戦いが気になったけど、とっきー1人でC級隊員全員をまとめるのは大変だと思い、そっちに向かう。
「ああ、助かる。ありがとう」
『じゃあメガネくん、頑張ってね』
そう言って私は訓練室を出てラウンジに向かった。
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作成日時:2021年10月20日 1時