11.距離50cm ページ12
月島side
月「なに?」
貴「だって…蛍くんはバレー部の人たちと一生仲良いかもしれないけどさ…
私たちさ…
一生じゃないかもじゃん…」
月「…は?」
貴「いや、だから、その…
これからのこととか全然分からないし、
私たち一生一緒にいられるって決まってる訳でもないじゃんか…」
月「じゃあ、僕と別れる気なの?」
貴「……
そりゃ、別れなきゃいけなくなったら
別れるよ…。」
月「…なんでそんなに簡単に手放そうとするの。
手放すなって言ったのどっちだよ。」
久しぶりの帰り道は
晴れた夜空の下に冷たい空気が流れていて
さっきまで楽しかったのに
この数分で、今まで通りには戻れないことを肌で感じた。
貴「…じゃあね。」
気づくとAの家の前に着いていた。
月「うん…」
その日は、寝るまでずっと同じことをぐるぐると考えていた。
『別れなきゃ行けなくなったら別れる』
そうきっぱり言ったAに対して、
僕は
その時がきたらすんなりと受け入れて、別れることが出来るのだろうか。
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作者名:izumi | 作成日時:2020年5月23日 16時